いつか世界で活躍する「誰か」にSpotlightを。

社会人インタビュー

気象予報士として生きる。民間から省庁へ、大いなる野望と挑戦。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:7分
  • 更新日:2018.4.11

民間での経験を省庁に活かす。

-ちょっと気になったのでお伺いしたいんですが、部署の雰囲気ってどんな感じでしたか?ラボみたいな?

そうですね、ラボ、そうかもしれないです。同僚について言うと、自分も含めてなんですが理系の方が多いですね。一人文系出身の人もいましたけど、理系文化との違いでちょっと大変そうかなと思うところもありました。

僕たちがかなり数字などを含めた定量性や論理にこだわるので、意味のないものや根拠のないことについてどんどん突っ込まれてましたよ。

-やっぱり部署全体というか会社全体の社風みたいなものなんでしょうか?

そうかもしれないですね。ものづくりをするメーカーですから。中でも僕が最も勉強をさせてもらったのが、A社では神様と呼ばれている人に指導していただいたことですね。

その方はまだWindowsが無いような時代にそれに変わるOSのようなものを開発するような方で、分析の技術者としてはトップレベルの方です。

まぁ論理的じゃないとよく怒られました。「なぜ?」を突き詰められてね。その出会いはとても大きな経験になりました。

-そういう方と仕事をすると学びが多いですよね

まぁ細かいことは無数にあるんですが、特に覚えているのは「仕事の向き合い方」ですね。

今の外資系企業やメーカーが営業部とプリセールスエンジニアが同行してクライアント先に行ったりしますよね。A社はそれをずっと昔からやってるんですよ。しかも本当に根幹の部分の研究とか開発をやってる研究者みたいな人が行く。

だから、ガチガチの研究者みたいなその人も営業と同じようにお客様のことを考えるという初歩の部分を大事にされる方でした。それを常々言われましたよ。

やっぱり、気象予報もそうですが、アプリケーションやサービスを社内で作ったりしていると外が見えなくなる。お客様が見えなくなっちゃうんですね。

ちょっとバグが出て、何人かに迷惑がかかったな、っていうのも絶対看過しちゃいけない。1人のお客様に迷惑がかかったらそれは駄目なんだ。ということを言われましたね。

たしかに思えばその言葉があるまでは、一つのバグや遅延なんかを軽くみる空気があったかもしれないです。そこから、部署を含めて、僕も「仕事に、お客様にしっかりと向き合う」というマインドを学ぶことが出来ました。

-さっきもお話に挙がってたんですが、「ラボっぽい」という気質がはらむ危険性が見えていたんですかね。ユーザーから遠くなってしまうというか。

それはあると思います。どうしても中で開発をしてると、バグや遅延で何人かに迷惑がかかったとしても、「影響規模」で見てしまいがちです。

数人への影響だな、とか。

そうじゃなくて、一人に迷惑をかけるということも駄目。そう考えてシステムを作ったり、アプリケーションをリリース、運用しないといけない。技術的なテクニックや知識もですが、このマインドが身についたのは本当に大きかったですね。

-有難うございます。では最後に、これから省庁に行かれるのですが、「これがしたい」というものってありますか?

業務としては、今までのシステム導入やサポートの経験を活かして、自治体と連携しながら気象防災に取り組みたいですね。

-本日はお引越し前のお忙しいところにお時間を割いて下さり本当に有難うございました。引き続き気象予報を突き詰めていってくださいね!

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で[公式] ビックイヤーをフォローしよう!

社会人インタビュー一覧