「はたらく」のミスマッチをゼロに。

社会人インタビュー

地方のこだわり食材を世界へ!異色なキャリアが生んだユニークな缶詰作り。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:11分
  • 更新日:2019.1.21

日本の一次産業が継続できる“場”を。

-起業されて3年半弱ですが、これまで山あり谷ありという感じでしょうか。(取材は今年1月に実施)

まだ、谷しかないですね(笑)

最近ようやく平地に戻ってきたかなという感じで、これから山を迎えようと。

-では、これまでで1番苦しかったことは何でしょうか。

起業した当初は現在のビジネスモデルとは少し異なり、私たち自身がメーカーとして自社で企画・開発した缶詰を売っていこうとしていたんですね。

そのため、ゼロから商品開発を頑張って、売る場所が必要なのでお店も準備して、人も雇って、と急ピッチで進めていました。

ただ、当時はまだ自社ラボ(缶詰工場)が完成していなかったので、外部の缶詰工場を頼るしかなく、目指していたアジャイル開発、小ロットでのものづくりが出来ず、全然良い商品が作れなかったんですね。

でも、既にお店も準備して、人も雇っていたので何とかお店を回していかないといけない状況でした。

そこで既製品の缶詰を仕入れて、お店で売り始めたのですが、そもそもやろうとしていたことではなかったこともあり、ほとんど売れず、毎月赤字ばかりが積み重なっていきました。

-それは厳しい状況ですね。

結局、このような状況が3、4ヵ月続き、さすがにもうこれ以上は無理だなとなって、社員に理由を説明し、全員に辞めてもらいました。この時が一番辛かったです。

-一旦ゼロベースに戻されたということですね。

そこからは自社ラボが完成していたので、一人で当初思い描いていたアジャイル・マーケティング型の商品開発を進めていたのですが、やはり食品業界のことが何もわからない、ノウハウのない状態で自社だけで商品開発を続けることはリスクが高く、さすがに資金的な余裕もなくなってきたので、缶詰を作ってみたい食品事業者様と組む、現在のスタイルに移行していきました。

-缶詰メーカーから缶詰の受託開発にビジネスモデルを転換されたと。

それでも毎月赤字は出ていたのですが、少しずつ缶詰作りのノウハウも貯まっていき、昨年にはTVにも取り上げて頂き、カンブライト自体の認知も上がり、引き合いが増え、最近ようやく回りだした感じですね。

-なんとか一番苦しい時期を乗り越えられたと。将来的にはメーカーに戻ることも考えているのでしょうか。

扱う商材は全く違いますが、私には長年、受託開発をやってきた経験があります。それを強みにできる今のスタイルの方が合っていることが分かってきましたので、メーカーとして活動することは考えていません。

また、そもそもこの事業を始めた目的は、地方の一次産業が継続できる“場”を作ることだったので、自分たちがメーカーかどうかは、外からカンブライトがどう見えるかということでしかないので。

-メーカーかどうかは事業目的を達成するための手段でしかないと。

そうですね。

それよりも地方の農家さんであったり、漁師さんであったりが廃業しなくてもいいように儲かる仕組みを作り、そして、そこから世界にチャレンジできる環境、プラットフォームを構築することの方が重要であり、それが私たちの創業当初からの事業目的になります。


>> 次頁「まずは小さな成功体験を。」

 

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