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理学部生が宇宙に見る夢。いつか、土井 隆雄先生のような宇宙飛行士に。

Writer|木原 弘貴 Writer|木原 弘貴
  • 読了目安時間:10分
  • 更新日:2019.2.27

宇宙と自分。

-少し角度が変わりますが、天羽さんが宇宙にそこまで惹きつけられる魅力とはなんなのでしょうか?

初期宇宙などを考えている時に面白いと感じるがありまして。それは人類は所詮、地球の周りの宇宙しか観測していないということです。

しかも、観測している期間も数百年、きちんと観測できている期間に絞ると数十年にすぎません。

そのような空間的・時間的にも限られた中でのみ、観測しているにも関わらず、地球からかなり離れた空間のことや、今から随分経った未来のことや、逆に過去のことなども、ある程度予測してしまうところですね。

限られた範囲から壮大なことができてしまうということにロマンを感じます。もちろん全てが確定しているわけではありませんし、解明されていない部分も残っていますが。

-確かに。他にはあったりするのでしょうか?

それこそ、長さの基準に光が使われていることもとても面白い現象だなと考えていまして。今、1メートルの長さは真空中で光が1/299,792,458秒間に進む距離と定義されています。

というもの、恐らく定義しやすいからという意味合いが大きいと思うのですが、そう測ることによって式の記述が簡潔な形にできるというメリットがあると思います。

もちろん別に他の定義で長さを表現してもいいわけでして。宇宙が膨張しないように長さを定義するといったことも可能であると考えます。

すると、1メートルの長さは宇宙の大きさの何分の1といったように表現できますよね。でもそうすると式の形が汚くなってしまいますよね。

それこそ物理の大前提である光の速度が一定であるということも、一応確定しているとは言えない状況ですし、不思議ですよね。

-メートルという単位への見方が少し変わりますね! 宇宙に話を戻しますが、もし天羽さんが宇宙空間に行くことがあれば、やりたいことを教えてください。

一つはやっぱり、地球を見たいです。他には無重力下での面白い現象を発見し、地球にいる皆さんに伝えることをしたいですね。

今見つかっている具体例を一つあげると、微小重力・無重力下でネジを回すと不思議な動きをするというものがあります。

ジャニベコフ効果と呼ばれているものでして。

(ジャニベコフ効果の参考動画)

-こんな不思議な動きをするものなんですね!

このような不思議な現象を地上にいる子供たちなどに伝える、科学コミュニケーションにも興味があるんです。

それこそ、先ほどお話させて頂いたコズミックカレッジの講義中に感じたことなのですが、そのイベント自体はオーロラがテーマであったため、非常にキャッチーだったんですよ。

オーロラってみんなが知っているじゃないですか?そこに救われたなと思う部分が大きくて。

自分が将来、研究予定の一般相対性理論などを絡めた宇宙論などは実際非常に面白い分野ではあるのですが、前提知識が非常に多く必要とされる場合が多いんですよ。

そこで、自分の研究内容を専門ではない一般の皆さんにも伝える際に、どのように伝えていけば良いのかを考えるようになりましたね。

最近、大切だなと改めて実感したことは、あまり厳密性にこだわらずに直感的に説明する必要性です。

僕は決して専門家でない人達の夢を壊したくて、学者になりたいわけではないんで。

大人な対応と言ったら語弊がありますが、聞き手に納得してもらいやすい説明の仕方を心がけるようになりました。

-聞き手あっての会話ということですね。天羽さんは、なぜそこまで人に伝えることに関心をお持ちなのでしょうか?

僕からすると、一般相対性理論や幾何学的に宇宙を記述することは、とても美しいし、面白いと思うんです。

でも、周りの人にはなかなか理解されなくて。

それこそ、専門外の人からすれば「ふ〜ん。面白いんやぁ〜。」程度の反応だと思います。ただやっぱり、自分がこんなに大好きであるものを理解されないことが悔しいんですよね。

だから、分かってもらいたいという思いが人に伝えたいという気持ちを生んでいるのかもしれません。

-そのような想いが原動力になっていたんですね。最後になりますが、天羽さんの今後の展望について教えてください。

正直、宇宙飛行士に関しては、いつ募集がかかるのかさえわからない状態なんですよ。実際2008年から10年間、募集がかかっていません。

そのため直近の目標としては物理学者になることが一番大きいですね。宇宙飛行士はタイミングが合えば、食らいつくぐらいのイメージです。

もちろん、学者になる上での将来の不安もありますが、自分の道を信じてやるしかないなと思います。

-今後のさらなるご活躍を期待しています。本日は、有り難うございました!

 

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Writer|木原 弘貴

京都大学経済学部2年生(大阪出身)。鳥類研究者のような写真になっていますが、経済学部の学生です。よろしくお願いします。

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