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社会人インタビュー

常に誇れる仕事を。陶器と写真、各々の道で精進を重ねる、ある若夫婦のリアルストーリー。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:10分
  • 更新日:2019.5.22

自身をアップデートし続ける。

-自身が良いと思う作風とクライアントから求められる作風や市場ニーズに相違がある場合、どのように対応されているのでしょうか?

矢野 私は“フォトグラファー(カメラマン)”と“写真家”の2つの肩書を使い分けて活動していて、それぞれで対応が異なります。

まず、フォトグラファーの肩書で活動する場合、クライアントにご満足頂くことを第一に考えます。そのため、もし自身の感性とクライアントの要望がぶつかる場合、クライアントの要望を優先します。

一方、写真家の肩書で活動する場合、もちろん世の中の動きなども意識しますが、それ以上に自身の感性を最優先に作品作りを行います。

僕の尊敬する写真家であり、カメラマンを志したキッカケの1つに市橋織江さんという人がいるのですが、その市橋さんがこの様に仰ってました。

「私にとって作品撮りがインプット、広告がアウトプット。」

この言葉がまさにそのとおりで、写真家として経験を重ね作品をつくっていってアウトプットしていき、それがほしいという声を集めていく。

一方、クライアントは写真自体ではなく、その写真の先の結果が欲しい。その結果に向かって、僕が舵を変えていくのは当たり前なことであり、クライアントワークという制約があるのであれば、その中でいかに“らしさ”をつくり、クライアントワークがクライアントワークを産む状況をつくっていくかが大事だと思うんです。

-なるほど。写真家として、写真展などに出られることもあるのでしょうか?

矢野 写真だけを目的に来て頂くような、硬い写真展は個人的にあまり好きではないので、カフェなどに写真を飾らせて頂き、個展というカタチで緩く開催していることが多いです。

-写真コンテストなどにはエントリーされるのでしょうか?

矢野 したいなと思っているのですが、毎年気付いたら応募期限を過ぎていて(笑)

たまに撮影させて頂いたお客様が賞にエントリーされて受賞しているんですけど、ちゃんと自分でも出さないとなぁ汗

-では、ユキガオさんはどうでしょうか?

ユキガオ 私の場合は陶芸を始めてまだ3年程と日が浅いこともあり、私自身のオリジナリティを前面に表現するような作品の制作はこれからかなと思います。

そもそも陶芸はカタチに出来るようになるだけで大変なので、この3年間はそれで精一杯でした。

-なんでも最初は真似ることから、と言うことですね。

ユキガオ そうですね。やはり最初からオリジナリティを求めても上手くいかないと思います。

-そろそろお約束のお時間になってしまいましたので、最後に今後取り組みたいことなどありましたら、それぞれ教えて頂けないでしょうか?

矢野 先ほど少し触れましたが、チームを作り、チームで仕事を受けることもやっていければと考えています。

あとはこれまでと変わらず、誇れる仕事、クライアントに貢献できる仕事を1つ1つしていきたいと思います。

ユキガオ 私もこれまでと変わらず、作品のクオリティを常に高めていけるよう、新しいことにチャレンジし続けたいと思います。先日も新しい陶芸用の土を購入してみたので、早く試してみたいです。

-向上心というか探求心が強いですね。

ユキガオ 元々、“学ぶ”ことは好きで苦にならない方なので(笑)

あと、組織に属さず個人で活動する以上、自分自身で自分をアップデートし続けていかないと市場から取り残されてしまいますので。

-確かにフリーランスの方はセルフマネージメントが重要ですよね。長時間にわたり、お時間を頂き誠にありがとうございました。陶器と写真という違いはありますが、お二方の今後の作品に注目していきたいと思います!

ご参考:
スキ、はじめました。 | 脱サラしたアラサー女の進む道
トップ – Takumi Yano/矢野拓実 | 写真家・Photographer ・カメラマン

 

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