いつか世界で活躍する「誰か」にSpotlightを。

社会人インタビュー

集え、本気で起業したい学生たち! “起業部”顧問が描く学生発ベンチャーと日本産業の未来。

Writer|古渡 彩乃
  • 読了目安時間:13分
  • 更新日:2019.10.31

学生のために奔走する毎日。起業と自身のこれからについて考える。

-今の先生の本業は、起業したさまざまなベンチャーのマネジメントや起業部の活動になっているんでしょうか?

いや、大学教員なので授業もありますよ。僕がいるのは九大の産学官連携本部ベンチャー創出推進グループっていうところですが、そこのミッションが学生から研究者までの起業の支援と、大学発ベンチャーの支援なんですね。起業部はその中の学生の起業支援ということで作ったものなんです。だから教員の起業も支援しています。

-起業したい学生、若い人に伝えたいことや大事にしてほしいことはありますか?

まず大事にしてほしいことは、約束を守るとか、挨拶をするとか、感謝をするとか、社会人として普通にやらなきゃいけないことがなにかを知ることですね。新入社員を120人相手にしているようなものなんですけど、全然僕らの常識とは違うんですよね。メンターの方を50人揃えていますが、「この人達のところに行くまでの教育」が大変です。

もちろん起業する上で大切なことはいろいろありますが、一番大事なのはそこです。起業家である前に社会人として自立してもらわないといけないですからね。小学校1年生の先生と言っていることは変わらないかもしれません。

-例えば「英語にはほとんどないのに敬語は必要なんですか?」みたいな意見がありますよね。一理あるのかもしれませんが、現代社会で生きていくならそういう態度だと損することも多いだろうなと思います。

損します。結局大事なのは相手がどう感じるかですから。自己主張を通して1人で生きていくんだったらそれでいいけど、ビジネスなんて1人ではできませんからね。基本的にはいろんな人を巻き込んで、いろんな人の協力を得ながらやっていくものなので、やっぱり世間の常識とかは大事だと思いますね。

-最後に、来年の展望を聞かせてもらえますか?

正直、来年の今頃に何をやっているかも分からないですね。まぁ、さすがに起業部はやってるでしょうけど。京都でこんなことしてるなんて去年の今頃は想像してませんでしたからね。つまらない返答ですけど、やっぱり起業部として結果は出したいですね。そうは言っても僕が出すっていうより起業部の彼らが活躍して出してくれるものなので、精一杯支援したいなと思ってますね。

あと、僕は人生の何割か京都にお世話になっていて、感謝の気持ちを持っているっていうのもこれまた事実ですから、恩返しができればと思っています。自分の専門の起業家教育を、生まれ故郷で高校までいた富山と、大学から30すぎくらいまでお世話になった京都、それから今世話になっている福岡でもやれているので、まずはそれを続けていきたいと思います。

-ありがとうございます。起業に興味のある人にもない人にも、学生起業の可能性について考えてもらえるきっかけになったと思います。本日は本当にありがとうございました!

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で[公式] ビックイヤーをフォローしよう!

社会人インタビュー一覧