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人事部のヒトリゴト

vol.027 「広告代理店が激務」は本当か?

Writer|Taketo.S Writer|Taketo.S
  • 読了目安時間:3分
  • 更新日:2017.9.6

それでは今回は実際に大手の広告代理店で勤務した経験から、広告代理店の労働状況についてまとめていきます。

「広告代理店が激務」は本当か?

筆者の場合は、YESです。前回、少し触れましたが、部署によって業務量が変動する為、営業部、クリエイティブ部、ディレクション部、またはそれに準拠する業務を行っている人員にとっては非常に激務であると言えます。

では、具体的にどれくらい激務なのでしょうか?

20時からが勝負

筆者の場合、女性向け消費財を扱っていた事もあり、年末や季節の変わり目は非常に忙しく、20時からが勝負だと言っていました。これは、この時間になると、クライアント側の担当者が退社していくので、ようやく集中して業務をこなす事が出来るからです。

一人のディレクターが20社ほど担当していることもあります(内10社くらいが広告を取り扱っていて、残りは休眠中)ので、日中は社内外から様々な連絡が来ます。また、媒体社からは広告枠の営業電話が来るのですが、これはこれで無視をするとその枠がほしいときにあけてもらえなかったり、非常事態のときに融通を利いてくれないという事態にもなりかねず、ある程度ちゃんと話をする必要があります。

そうこうしているとあっという間に夕方です。ここから0時くらいまでに業務がこなせれば帰宅出来ますし、そうでない場合は会社に残り徹夜での業務が始まります。

離職率は意外と低い

大手の広告代理店は意外と離職率が低いです。激務で、拘束時間も長いですが、それは既に就職前から理解している人が多い事が理由でしょう。しかし、体調を崩すメンバーが多く、徹夜続きになってしまった場合は、暗黙の了解で午後出勤を認めるような風潮もありました。

しかし、40歳を超えた部長も若い自分たちと一緒になって徹夜をしている事もあったので、将来的にそういった事を自分もしなければいけないと考えると、キャリアパスに一抹の不安が生じる事もあるでしょう。

体育会系の気質が強い?

営業部門等では一部そういった気風があるそうですが、概ね、論理的で静かなタイプが多かったように記憶しています。これは営業担当であっても、広告戦略を練るケースがある為、勢いややる気といった定性的で目に見えないデータを参考にしない傾向にあったからかもしれません。

拘束時間=労働時間ではない

最後に、誤解があってはいけないので、補足説明しておきたい箇所があります。広告代理店における拘束時間は必ずしも労働時間とイコールにはならないと言う点です。もちろん、普通の企業でも休憩時間がある為、イコールにはなりませんが、広告代理店業界はその相違が大きいと言えます。

例えば営業やディレクション担当者であれば企業に訪問する機会が増えます。都内勤務であれば、千葉から神奈川の東あたりまで訪問する事になるので、移動時間や合間に取る休憩時間が多くあります。

従って、常にPCと向かい合って業務をしているというわけでもないのが真実です。

 

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