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ペットボトルのキャップがメジャースポーツに?!キャップからあふれる夢を追う。

Writer|遠藤 季夏 Writer|遠藤 季夏
  • 読了目安時間:9分
  • 更新日:2017.7.5

日野湧也、アメリカLA出身。京都大学法学部1回生。7年前に始めたキャップ投げに魅了され、キャップ投げ倶楽部を創設。代表を務め、本気で全国的な普及を目指す。キャップ投げの第一人者として「シューイチ」「めざましテレビ」を含む複数のテレビ番組の出演歴も持つ彼と、キャップ投げが持つ可能性を探る。

たかがキャップ、されどキャップ。キャップだからこその魅力がある。

-本日はお忙しい中お時間をくださりありがとうございます。日野さんはキャップ投げで有名になられたということなんですが、そもそもキャップ投げとは何なのかをご説明いただけますか?

キャップ投げっていうその名の通り、ペットボトルのキャップを投げています。僕がキャップ投げ倶楽部でやろうとしているのは、キャップ投げっていう遊びをどんどん極めていこうっていうことです。投げるスピードもですけど、コントロール、あるいはいろいろな変化球なんかも研究していて、みんなで楽しんでいこうじゃないかっていう。もう一つ目標としては、この遊びを全国に普及していきたいなと思ってます。楽しくて冷やかしで来る人も結局ハマって倶楽部に残るくらいの魅力もあるので。

-キャップ投げっていうのはもともとある遊びなんですか?

ちらほらとやってたという報告はあるんですけど、僕は7年前に自分で始めました。今部員に経験者がいまして、5年間やってるらしいんですが、僕が動画をアップしたのは1、2年前ですし、彼は僕の 影響を受けて始めたとかではないそうです。まあ身近ですしね。

-基本的には野球の投げ方とかと似ているんですかね?

いろいろな投げ方があって、野球のフォームで投げる人もいれば、キャップ投げ独自のフォームで投げる人もいます。僕は後者なんですけども、野球にはないものを再現できます。一つ変化球として「ライジングボール」というのがあって、野球ボールではできないような回転ができたりとか。わかりやすいように野球に寄せた変化球とかもありますし、実際キャップ野球専用のバットも持ってるんですけど、アオダモっていう木でできていて、対戦型で楽しんだりとかも倶楽部活動の一環としてあります。

-キャップ投げの面白さは?

身近なもので無限の可能性があるっていうのと、いつでもどこでも誰でも楽しめるっていうとこですね。いつでもっていうのは、キャップという遊び道具はいつでも手に入れられますし、費用がかかるものでもありません。どこでもっていうとこは、教室の隅でもできるような遊びなんですよ。誰でもっていうのでは、女性でも子供でもおじいちゃんおばあちゃんでもできて、体格差も関係ありませんし、男女差もありません。実際部員に6、7人程女性部員もいるんですけれども、コントロール大会をすると女子が優勝したりとか、本当にみんながフェアで、やりこんだ者が平等にうまくなれます。

-いつでもみんなでできるのはいいですね。

ある女子部員のお父さんがすごく野球が好きで、でも娘に野球をすることはできなかったんですね。そんな中でキャップ投げで野球をすることでうまくコミュニケーションを取れたりとか、お父さんの方がハマっちゃったりなんていう話もあります。

-でも普通ピンポン球からはいりません?なんでピンポン球じゃなかったんですか?

実は僕アメリカ出身で、17年間ロサンゼルスに住んでて、あまりピンポン球が身近な物じゃなかったっていう。卓球がそこまでメジャーじゃなくて、高校に卓球部ってなかったんですよ。 やっぱり身近な物じゃないと遊びはできないので。

あと、ちょっと忍者っぽいっていうか、何かを放つっていうのがかっこいいっていうのもありました。ただキャップを投げてるだけでも、自分の中の想像では敵が現れて、キャップを投げて、パァン!みたいな、正義のヒーローになってるんです。多分女子にはわかんないんですけど(笑)実際そうではないけど、自分の世界の中では変身ベルトつけて変身してるんです。


>> 次頁「キャップが世界を広げてくれる。」

 

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