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ミス・インターナショナル2018日本ファイナリストが語る、“美しさの本質”。《前編》

Writer|遠藤 季夏 Writer|遠藤 季夏
  • 読了目安時間:9分
  • 更新日:2018.1.10

中谷萌、京都女子大学2回生。大阪府出身。京都大学ラグビー部所属。ミス・インターナショナル2018日本大会でファイナリストに選出。大会を通して知った、外見的な美しさだけではなく、内発的な美しさを磨く重要さと、これからの展望に迫る。

「大学二年生」、から激変した生活。

中谷萌

-本日はお忙しい中お時間いただきありがとうございます。中谷さんはミス・インターナショナルジャパン2018のファイナリストに選出され、つい先日大会を終わられたばかりなんですよね。お疲れ様です!(取材日:2017.11.8)

はい、ありがとうございます。

-まずはじめに、中谷さんがなぜミス・インターナショナルに出場しようと思われたのか、そのきっかけをお聞きしてもよろしいですか?

私、最初、ミス・インターナショナルっていうのを全く知らなくって。実は母が勝手に応募しちゃってたんです。母とは結構仲良しで全部わかっているから、母が私のふりをして、志望理由とか今までとった資格や趣味とかを書いて出していたみたいで。

まさか通るとも思ってないし、出した後に「あ、萌、出しちゃった」みたいな感じで言ってきたんですよ。そしたら書類審査合格です、って通知がきて、そこから進んで行った感じなんです。

だから、こういうミスになりたくて、とか、世界一になりたくて、とか、そういうのが全くなかったところからのスタートだったので、この2、3ヶ月でモチベーションから何からガラッと変わった感じです。

-本当にそんな話があるんですね…!もともとモデルとかはされていたんですか?

高校3年間、事務所には入っていて、関西テレビの「はぴくる」とか、ローカルの番組には出させて頂いてました。

もともと身長もあったので、なんかやらせたいっていう感じで母が乗り気だったのもあったし、私もそういう芸能界みたいなキラキラした世界っていうのに興味があったので、私も乗り気で。

-お母様の大胆な行動が今に繋がってるんですね。ミス・インターナショナルに出場されて何か得たものはありましたか?

この2、3ヶ月で自分は「こんなにも一つのものに向かって頑張れるんだ、ストイックになれるんだ」、っていうのはすごく感じました。母やいろんな周りの方に、 食事管理とかもしてもらったり、応援してもらったり、っていうのもあるんですけれど、自分の中の気持ちの変化がすごく大きくて。周りにもびっくりされるくらいでした。

-具体的にはどういう点が変わったと感じられました?

ファイナリストって決まってから、初めての顔合わせみたいなのが2週間後くらいにあったんですけど、その時に、ミス・インターナショナルの私たちを指導してくれる先生がいらっしゃったんです。

その人も歴代のミスの人なんですけれど、その人にお会いして、激励を受けて…というか、「あなたたちは今ここにいる以上1位じゃないと意味がないから」っていうのを言われて。

私の最初の気持ち的には「ファイナリストになれただけでも万々歳!」みたいな感じで、 ミス・インターナショナルのファイナリストに選ばれたっていうのが社会に出るにあたって一つの良い経験になるだろうな、ってくらいだったんですけど、そういう先生の話を聞いて「これはもう日本一目指すしかない」っていう風に変わりましたね。

-力強いお言葉ですね。

「外面からも内面からも美を磨く」っていうのがコンセプトなので、最後はみんな自信に満ち溢れて、「グランプリとります!」って、32人全員が自信を持って言えるようになりました。

-そもそも相当数の応募があって、その中の32人ですもんね。

詳しくは分からないんですけど、過去最高みたいで、2000人くらいからのファイナリスト選出ですね。すごい色々な方面から来ていて、学生がいたり、キャビンアテンダントさんがいたり、社会人の方もいたり、モデルをしてる人がいたり。

皆さん、それぞれの生活がありながら大会に向かってそれぞれの頑張り方をしていたので、空き時間を見つけて、空き時間もそれぞれ違うし、自分の足りないところとかも違うし、スピーチがうまい人もいれば、モデルさんとかだったらウォーキングがうまいし、それぞれが足りないところを埋めていったって感じですね。

-ミス・インターナショナルに出て、大変だったことはありましたか?

たくさんありますね。関西から毎週泊まりで東京に行っていて、 それも毎回夜行バスで行っていたし、泊まるのもゲストハウスだったりカプセルホテルだったりしたので、それは本当に大変でした。でも、ゲストハウス内でコミュニケーションが取れたりして、逆にいい経験になったなとも思います。

ただ、ファイナリストに決まってから急に生活が変わったので、友達とご飯の予定入れてたりしても 「この1、2ヶ月だけはちょっと付き合い悪くなっちゃうけど、ごめん」って断らないといけなかったり、先輩に誘ってもらったりしても「すみません、終わったら…」っていう感じで。

断る時とかは辛かったったですし、私もインスタグラムとかツイッターとかをやってて、そこでみんなが遊んでるのを見たら「なんで自分だけ…」って思ったりはしました。なんでこんなに苦しいんだろうというか、普通の学生の生活じゃない、とも思いましたね。

でも、よく考えたらこんな機会なんか誰でもできるわけじゃないし、私が東京行かしてもらってるのも、交通費や宿泊代は家族に出してもらっていたし、だからこそ頑張らないとっていう気持ちもありました。それから、今年からはウェブ投票もあったので、色々な方面から応援されてるっていうのを実感できたので、それは嬉しかったです。

その反面、プレッシャーになっていたのもあって…。「ここまで応援してもらったんだから絶対に結果を残さな!」って思ったり、親もこんなに私に投資してくれてるんだから、なにか形を残したいっていうのもあったりで、自分の中での葛藤も凄かったですね。最後らへんはそれも吹っ切れて、そんなん考えんとほんまにできることをやって、今を楽しむべきやって思えるようになりましたけど。

-1番厳しかったのはメンタル面なんですね。

メンタル面ですね。あとは、他のファイナリストのみんなも頑張ってるから、自分はこんな頑張りで大丈夫なのか、って思ったりもしました。みなさん、すごい綺麗だし、あの人みたいになりたいなって、自分と比べちゃったりもして。でも最後はみんなそれぞれの良さがあるよなって思えるようになりました。

-みなさんすごくお綺麗ですもんね。インスタグラムにも写真をたくさんあげてられて。

そうなんですよ!モデルさんとかはポートレート撮ってもらったり、もともと持ってる画像の数が違くて。私とかなんもしてなかったし、むしろずっと部活やってたし、だから昔の写真とか引っ張り出してきてました。それでも、たくさん写真をあげている人を見ると、焦りを感じることはありました。


>> 次頁「自分に無いものを羨ましがるのではなく、認める。ミスでの90日が自分を変えた。」

 

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