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人事部のヒトリゴト

vol.021 外資系企業の給与は高い?

Writer|Taketo.S Writer|Taketo.S
  • 読了目安時間:2分
  • 更新日:2017.6.28

一般的に外資系企業と聞くと、給与が高いというイメージがあるかと思います。実際に、外資系企業はメーカーを含めて、日系企業よりも給与水準が高いケースが多いです。しかし、解雇等のリスクについても想定しておく必要があります。高い給与と解雇等のリスクを天秤にかけた時、外資と日系企業はどちらのほうが良いのでしょうか?

日系ITと外資系ITを比較してみる

まず、給与水準の比較の為に、日系ベンダーと外資系ベンダーを比較してみます。日本最大のベンダーでもある富士通の平均年収は798万円となっています。対して、アメリカに本社がある日本オラクルの平均年収は983万円となっており、約200万円程の年収差があります。

ただし、富士通と日本オラクルの業務内容については相違している分野があり、比較対象として正確ではない可能性があります。しかしながら、給与の差異については、概ね外資系の方が、100万円~150万円程多いというのがベンダーやメーカーで言える事ではないでしょうか。

最も給与の差異があるのは「金融分野」

外資系企業と日系企業の給与において、最も差異が見られるのが金融です。例えば日系の都市銀行において出世レースに勝ち残り、30歳で係長になったとして、給与額は800万円程度と言われています。

対して外資系投資銀行で最も有名なゴールドマンサックスでは、平均年収が6000万円とも言われており、フロント(実際に利益を生み出す部門)にて4年勤務をすると2000万円程度の年収を貰えると想定出来ます。

解雇リスクについて

日系企業は解雇について非常に後ろ向きである事が多いです。解雇自体が特殊な状況で発生する物と広く考えられているからでしょう。しかしながら、外資系企業の多くはレイオフという制度があるように、業績の悪化があった場合、すぐに人員の整理をする傾向があります。

これは、日系企業が株主への利益還元という考えが薄く、短期間における利益の最大化に執着しないケースが多いからだと考えられます。

最後に

外資系企業の給与ベースは高く、インセンティブ(賞与)も個人が出した利益に変動して支払われる場合があります。結果として、高いパフォーマンスを発揮した人には相応の報酬が与えられ、そうではない人には解雇を含めた対応がなされる事になります。

単年度における年収だけではなく、生涯賃金やQOL(quality of life)、自分のキャリアプランに合致しているかという点も就職する際の判断基準に加えるべきだと考えられます。

 

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