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人事部のヒトリゴト

vol.038 理系学部から文系職は「アリ」?

Writer|Taketo.S Writer|Taketo.S
  • 読了目安時間:2分
  • 更新日:2018.4.26

この記事は公開されるのが4月の終わりです。すでに2018年度の新卒採用が始まっているころですね。前回までは、就活全般について書いていたのですが、今回は理系に照準を絞ってみたいと思います。

大学入学時に興味のあることが理系分野で、理系学部に入学したものの、院進学するかというと、そこまでアカデミア(研究)にかける情熱がない、という学生もたくさんいます。そこで、ずばり「理系学部から文系職への就職」のアリ・ナシ?をまとめてみたいと思います。

理系の知見は文系職で活かせる!

アインシュタイン

まず結論からになりますが、理系の知見は文系職で確実に活きます。例えば、数学的に物事を考える力です。理系では数学教育が必須になっているはずなので、数学の難度の高低に関わらず、「抽象的な要素から断定をすることを嫌う」クセがついていると考えられます。

これは、マーケティングをする上では必携の思考方法ですし、金融職においてもやはり数学的思考力が高いことは有利になります。

金融・コンサルタントは理系が強い!

これは総数をサーベイしていないので、私見になりますが、今まで接してきた金融マン・コンサルタントで、若くして結果を出している人に共通していたのは「数学が得意だった」ということです。

金融職種、コンサルタント職種で雇われると、最初に待っているのは文章の査読、整理、文書作成、調査などです。そのどれもに、数学思考が必要です。

数学と国語が全く別の科目であることは間違いはないですが、相関関係と因果関係が無いということはナンセンスです。またその文書を構成させたり、調査する際には、数学の能力が高いとスムーズになります。

給与や出世

給与や出世などのキャリアパスにおいて、理系から文系職種に就職することによるディスアドバンテージは皆無と言えるでしょう。学閥があるような場合もありますが、そこまで大きな影響があるものではありませんので、過敏になる必要もありません。

「いつかアカデミアの世界へ」もアリ

いわゆる出戻りですが、最近ちらほらと耳にします。大学が民間企業で働いていた人を招聘するということも増えてきました。また、企業でも研究機関と連携することが増えてきましたので、勉強や研究を続けていれば、企業に入ったあとも社費で夜間の大学院に入って学び直しなども十分に可能になるでしょう。

院進しても、就職は全然アリ

「院進すると、そのままD進」しないと教授に悪いかもしれないと思う人も中にはいるかもしれないので言っておくと、大学の教授も全員がドクターコースに進むとは思っていません。また、そこまで研究の素養がある学生というのも残念ながら多くはいません。

マスターから就職というのもよくありますし、学部のときに就活をして、そのあとマスターに進んでからも就職する可能性というのを考慮して就活をするのがベターですね。

少し話が逸れましたが、私としては“理系学部から文系職”は大いにアリです。

 

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