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社会人インタビュー

自動運転の普及する未来へ。私が三菱自動車へ転職した理由。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:7分
  • 更新日:2017.02.23

京都大学大学院修了後、LIXILに入社。入社から東京を含む日本国内の三拠点をローテートしながら、トイレ洗面の商品企画を担当。企画部署は採用され、配置される人数自体が少なく、レアな職種。しかしながら、社風がチャレンジをしたり、何かを変えていくというものではなく、停滞し、殻にこもっているイメージが強かったと話すAさん(20代♀)。時代を変えるモノ・コトを創り出したいという自分の仕事感とどんどんと剥離していったという。そんなAさんがリスクを取って飛び込んだ会社は渦中の三菱自動車だった。

モチベーションや考え方の時点で相違があったLIXIL

–どうもお久しぶりです。本日はよろしくお願いします。

お久しぶりですね。

–早速ですが、転職して今どれくらいでしたっけ?

やっと4ヶ月というところですね

–お仕事は慣れました?

雰囲気には慣れたという感じですが、業務自体はまだまだこれからという部分が多いですね。前職はトイレタリーの商品企画で、そこから自動車の事業企画ですから。

–前の会社ではどんな業務をやってたんでしたっけ。

前職ではLIXILという会社でトイレや洗面器具の商品企画を行っていました。

–なんだか難しそうですね。

まぁそんなこともなく。非常に大きな企業体ですので、業務自体も細分化されて切り分けられたタスクをこなすというイメージでした。具体的には実際に新商品をローンチする際に競合調査や分析を行い、マーケットにおける自社商材の優位性を定量的に把握するというようなことですね。それが終わるとアシスタント業務全般を担い、また新商品になると同じ業務を行うという感じですね。

–新商品をイチから作り出すという業務ではなかったわけですね。なるほど。それにしてもお聞きしていると何やら学生のときの自分ならワクワクするような「憧れの職種」のように感じるんですが。実際やってみると希望していた仕事と色々と相違点があるんですかね。

そうですね。実際にこの商品企画という部署は自分で言うのもなんなんですが、希望しても配置される人員が非常に少ない部署なんです。

–そうなんですね。毎年1人とか?

いえ、本当に新卒を見たのは初めてだ!って人がいるくらいに新卒が配属されることが稀なところでして。

–企業の屋台骨とも言える商品企画部署ですから、新卒を充てるというのは難しいですもんね。

でも入ってすぐにもうやだーってなったんです。

–こんな大企業のしかもみんなが羨むような部署なのにですか?すごく仕事が忙しかったとか?

いえ、全然!業務量はそれほどなくて、別に物理的にとか精神的にやられるというような環境じゃなかったんです。

–ここまで聞いても、すごくいい企業のいい部署だなぁというイメージなんですが。

はい。本当にいい会社だったと思いますよ。でもね、なんというか殻にこもっているなっていう人が多いっていうか。

–コミュニケーションをあまり取らないってことですか?

うーんそれもあるかもしれないですね。でももっと根本的に対外的に出ていこう!とか新しい何かを創ろう!ということがなくて・・・。モチベーションや考え方の時点で相違があったように思います。

–複数の会社が合併して出来た会社ですしね。考え方や社風みたいなものがまだ手探りだったんでしょうね。

社風はとてもいいと思いますが、会社のキャリアパスとして、商品企画に配属されるとそれ以降マーケット側に行けないというものがあって、自分の希望と合わないという点もありました。

–そういうのって本当に大事ですもんね。ちなみに就活のときはそういう部分って面接とかで話さなかったんですか?

もちろんある程度は話しをしました。ただ学生と社会人ってあまりにも剥離した存在すぎて、うまくイメージが出来てなかったんだと思います。

–大学って、とくに関西地方だとビジネスの本流に触れる機会とか少ないですもんね。

もちろん地政学的な不利さもあります。でもそれよりも大学という機関の役割がもうすでに古くなっているとも思います。

–役割が古くなる?

はい。大学というのはそもそも研究機関であり、教育機関ではないと思うんです。同時に就職予備校でもない。その本旨は変わらず受け継がれつつも実態は就職のために行くところという風になってしまっているところがほとんどじゃないですか。

–なんとなく言いたいことはわかります。

つまりはなんの実践的なビジネス感覚もないままにある日突然就職活動をしろと言われて、さっき覚えた志望動機を暗唱するようなものです。それじゃ本質的な部分はわからないし、質問しろと言われても非常に難しいわけです。

–そこで仕事へのミスマッチが起こるということですかね。

そうだと思います。


>> 次頁「新しい技術の実用化は楽しみでもあり、不安でもあり・・・」

 

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