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ただ目立つのではなく“見てくれる人”を考えた発信を。日野湧也が考えるPR戦略とは。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:8分
  • 更新日:2017.11.2

一歩踏み出せない人のためにも、“能ある鷹こそイキるべし”を地で行きたい。

-何事にも全力で、自分を出して行ける日野くんだからこそ、いろんな人の目に留まるんでしょうね。

これ、一度Twitterでも書いたことがあるんですが、「能ある鷹こそイキるべし」っていうのが持論であるんです。ちょっと一般的な日本の考え方とは違うんですけど、出る杭は打たれるとか、有能な人は控えめであるべきという風潮や、それを美徳とするのが僕はあまり好きじゃないんです。

「出来ます」ってことを全力でアピールしてこそ、適材適所がうまくいくと思っていますし、その人自身の才能をフルに活用出来るはずなんです。だから、武器があるなら全力でそれを振り回して、「これがしたい」ってメッセージを送るべきなんです。そうしないと見つけてもらえないですから。

-確かに、人をアサインしたりする立場の人間からしたら、「ほうほう、これが得意なんだな」って分かるほうが効率的ですし、みんなが幸せですもんね。

そうです。プレゼンが得意な人なんだったら、全力でそれをアピールして、プレゼンをすればいいし、絵が得意な人なんだったら、それを全力でアピールしてそれを活かすべきだと思います。もしアピールしたあとに失敗したとしても、そういうチャレンジって社会としても組織としても必要じゃないですか。

-日本ってそういうのを妨げる圧力みたいなものはありますよね。例えば、ホリエモンこと堀江貴文さんが出資したH2Aロケットの打ち上げが失敗した時も、日本は「大失敗!」って記事が溢れたけど、アメリカでは「ココは成功した!」って記事でしたね。

アメリカのような報道の仕方であれば、周りの評価は全く違うものになると思います。日本の報道では、「無駄なことにお金使いやがって」ってなってしまいますよね。学ぶべきところとか、次に活かせる部分があるのに、ただただ失敗という言葉で塗りつぶされてしまう。

日本人って、本来とっても優しいんです。アメリカから帰ってきて、最初は新宿で生活してたんですけど、エレベーターの中には高いところと低いところにボタンがある、これは身体障害者の方への配慮をしていると関心しました。メニューブックだって、三ヶ国語で書かれていたり、親切であろうという気持ちがあるんです。

でも、この前歩いていると書類をばらまいてしまった人に出くわしたんです。それを皆、素通りしていくんですよ。本当に誰も助けないし、無視してる。その時「あれ、日本人って親切なんじゃないのか」って思いながら、僕は紙を一緒になって拾ったんです。

そしたらその瞬間、周りから人が集まってきて一緒に拾い始めました。 そこで気づいたんです。日本人って親切心をうちに秘めてるんですよ。でも最初の一人になろうとしない。出る杭になりたくない、って心情があるんです。 だからこそ、僕みたいな帰国子女が失敗してもいいし成功してもいいし、最初の一人になってやろうと思うんです。

-出る杭になろうと。

そうですね。キャップ投げもですが、僕が動画をYOUTUBEで出す前から、絶対にキャップを投げている人はいたんです。でも、前に出てこなかった。「こんな特技でイキってもしょうがない」って思ったのかもしれない。 そこで僕が、めちゃくちゃにイキり倒しはじめたら、堰を切ったようにキャップ投げをしている人が出てきた。実は僕もやってました、みたいに。

-一人そこに突っ込んでいくと、さっきの例じゃないけど、「俺も、私も、そこ行ってもいいんだ」ってなりますもんね。

意味がなくても、面白そうなら無駄でもなんでもやればいいと思います。逆に、そういった無駄を楽しめるのが人間じゃないですか。哺乳類だけですからね、食べる、寝る、繁殖するということに全く結びつかない無駄なことを楽しめるのは。 僕は、無駄が人生を彩り鮮やかにしてくれると信じています。


>> 次頁「「見てくれる人」を考え、変化を加える。」

 

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