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座談会を通して見る、あなたの知らないリアルな熊野寮【前編】

Writer|島谷 あかり Writer|島谷 あかり
  • 読了目安時間:7分
  • 更新日:2017.12.11

まさに“住めば都”の熊野寮。

-今日はわざわざ集まって頂いて、本当にありがとうございます。早速ですが、まず皆さんが熊野寮に入った経緯を教えて下さい。

久保田 入試のときにパンフレットをもらって初めて熊野寮の存在を知り、その安さに驚きました。親に負担をかけたくないという思いがあったので、入寮することにしました。僕は1年浪人していて、既に高校の同期が寮にいたので、あまり不安はなかったです。

中条 僕も浪人していたので、同じく経済的な負担を減らすために入寮を考えていました。安い上に立地がとてもいいんです。実際、自転車で10分かからずに大学まで行けるし、スーパーや三条も徒歩圏内ですから、申し分ないですね。

笠井 私は親が入れって言ったからです。笑 親が面白い事好きで、最初は吉田寮に入ってほしいと言われていたんです。受験後にもずっと、やっぱり入るなら寮だろうと父は言っていました。

私は寮に入りたくなくてずっと渋っていたから、女子寮の締め切りは過ぎてしまったんですけど、親のしつこい勧めが面倒くさくなって、とりあえず熊野寮まで面接を受けに行きました。面接の後に寮内を案内してもらったんですけど、あまりの汚さに驚いて、後日当選の電話が来た時も受かっちゃったかという感じでした。なので、部屋に移り住んだのも誰よりも遅かったんじゃないかな。

長谷川 安いからですね。大学の募集要項のパンフレットを見ていた高3の時から寮のページを見ていて、そのまま入学しました。吉田寮を選ばなかった理由は、熊野寮には食堂があるからです。ご飯はすぐ食べられた方がいいなって。

-実際熊野寮に入ってから、入寮前とのギャップはありましたか?

久保田 僕は2009年に入寮したのですが、その頃は外観も内観も今よりも汚くて、初めて足を踏み入れた時には正直衝撃を受けました。

新入寮生向けの説明会ではベジータのコスプレをした人とかもいて、本当に濃い空間に来てしまったと思ったことを覚えています。でも住み始めると、先輩も同期も優しくて、すぐに談話室に入り浸るくらい馴染みました。

中条 同級生が先に京大に合格して熊野寮に入っていたこともあり、浪人期に遊びに行ったりしてたんですよ。みんなすごくフレンドリーに接してくれて、それで自然と知り合いが増えていたので入る前の心配は少なかったし、実際足を運んでいたので入ってからのギャップもあまりなかったですね。

炊事場やシャワー室など設備自体はきれいとは言えないし、やや抵抗もありましたが、まさに”住めば都”って感じですね。

笠井 その言葉はわかる。私はそもそも京都に来たのが、一人暮らししたいという理由でだったんです。なので入る前は寮が嫌だったんですけど、住み始めたら快適で先輩もすごく優しかったので、入寮一日目で最高!ってなっていました。

久保田 僕は4回生から桂キャンパスの研究室に入ることになったので、実は一度一人暮らしをしたんですけど、結局戻ってきてしまいました。疲れて研究室から帰ってきたときに迎えてくれる人がいるのはやっぱり嬉しいですね。


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