いつか世界で活躍する「誰か」にSpotlightを。

spotlight

中国、カナダ、アメリカ、そして―。数々の海外留学を経た彼女の等身大の思い。

Writer|細辻 あおい Writer|細辻 あおい
  • 読了目安時間:6分
  • 更新日:2018.11.21

海外で見てきたトップスチューデント。どん欲な生き方にこそ現れる輝きがある。

-では海外での大学生活について聞いていきたいと思います。海外の大学と日本の大学、違うところはどんなところですか?

まず中国では、学生の勤勉さが違うと思いました。多くの日本の学生って大学入学が一つの大きなステップで、入学さえできたらあとは及第点が取れればいいや、とある程度の妥協が結構すぐ来てしまうと思うんですね。

でも中国の学生ってトップになりたいという気持ちが強くて、それも人口が多くて競争が激しい中でそう思っているのでやはりその勤勉さはすごいです。あとは色々な考え方に対する若い世代の柔軟さはすごいなと思いました。

カナダの学生は遊ぶ時はすごい派手に遊びます、クラブに行って騒いだりとか(笑) でも勉強に対する必死さがなんだか違うように思います。

彼らもやはり及第点ではなくてAが欲しいんですね。どういう点で減点するかまで先生に聞いてレポートを作成したりとか。テスト前になるとほぼ全ての図書館が24時間開くので皆必死で勉強していました。

ほぼパジャマで学校に来て勉強してたりとか(笑) そもそも大学の制度も授業を取れば取るだけお金がかかるので、皆ちゃんと授業にも行きます。それに、すぐ専攻を変えられるんです。工学から心理学とか。日本は入学するとそのままの人が多いので、それは良い点だと思いました。

アメリカでは、ほとんど研究者よりのライフスタイルで生活していたのであまり学生と交流を持っていないのですが、アメリカの学生・研究者は「研究も課外活動も全部やりたい」って人が多いと思いました。

ある友人は、奨学金をもらうほど成績がいいのにLGBTの団体も立ち上げたりとか。「どっちもやったるぞ!」っていう気迫は感じますね。そういう人が、アメリカではトップスチューデントと見なされています。

-すごい、海外の学生ってエネルギッシュですね…。そうやって中国・カナダ・アメリカと行く中で自分の価値観が変わったと思うところはありますか?

ありまくりです。原型が何だったかもはや分からないくらい(笑) でも例えば、私は今まで自分が興味ある事は何か、それはどういう職業に繋がるかという枠組みでしかモノを考えてなかったんですけど、向こうで研究職などで働く女性を見た時に、人生ってそれだけじゃないと感じました。

自分はどういう「ライフスタイル」がいいのか、それはその仕事とマッチしてるのかなど、人生設計の上での違う側面に気づきました。アメリカで仕事も家庭も両立してる女性を見ると、仕事だけに熱心してたら得られないようなキラキラ、輝きがあると思いました。


>> 次頁「出会い続け、学び続ける人生を!宍倉さんの生き方に迫る。」

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で[公式] ビックイヤーをフォローしよう!