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目指すは若者への伝統文化の浸透。学生団体「京都着物企画」の熱意の根源を解き明かす。

Writer|海田 麻友子
  • 読了目安時間:9分
  • 更新日:2019.2.15

伝統文化を若者に伝えることをコンセプトに、着物を用いたファッションショーなどのイベント運営を行う学生団体「京都着物企画」。京都大学教育学部二回生の尾持俊丞さん、工学部一回生・次期副会長の川相帆風さんにお越し頂き、京都着物企画の組織としての強さの本質に迫ります。

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イベント運営を動かす、京都着物企画の熱い想い。

-本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。まず初めに、京都着物企画がどのような団体かお話頂けますか?

尾持 着物をはじめとする伝統文化の魅力を、イベント運営を通じて広める団体です。京都の特徴として伝統文化が生活、産業の一部として存在しているということがあります。

同時に京都は学生がすごく多いことも特徴ですよね。なのに、その二つの接点があんまりなくて学生たちは伝統文化に関心がない。なので魅力を伝えたいなと思っています。

イベントは今年度は着物着付け塾を夏と秋、一歩屋という着物の展示会、他サークルと合同での”京大美女図鑑”の刊行、着物を用いたファッションショーを行いました。

結果的に着物のイベントが多くなってはいますが、着物に終始しているわけではないです。例えば内部の活動として勉強会といって、組みひもや友禅染といった伝統文化に関する知識をつけたり、着物以外の伝統文化との接点も作っています。

‐「若者が伝統文化を知らない」という課題があるからこそ、魅力を伝えるというアプローチをされているんですね。こういった問題点はどうやって探されているんですか?

川相 メンバーの目線で考えています。私たちの行動指針として、“自らの目線で”というものがあります。私たち自身も若者で同じ立場、同じ目線でわかることがあるかなと思っているので、自らの目線で伝統文化について考えることを大事にしています。

‐自分たちの目線で問題点を考えて、その問題点へのアプローチとしてのイベントを考えていらっしゃるんですね。お二人はたくさんサークルがある中で、どうして着物企画を選ばれたんですか?伝統文化を自分が伝えなければ、という使命感のようなものがあったのでしょうか。

川相 私は着物が純粋に好きだからです。音楽とかでも、自分がいいなって思うものって人に伝えたくなりませんか?私は個人的に「こんなに着物かわいいから、みんな着ようよ!」って思うんです。

それでまわりの人が意外と着物っていいじゃんって思ってくれたらうれしい。広めることに楽しみを感じてます。

尾持 僕は伝統文化を伝えることは意味のあることなので、できる人がやったらいいんじゃないかなって思って選びました。僕は偶然、着物企画を知って、そのできる人っていうポジションにいたので、やろうかなと。使命感みたいなものはないです。

あとは、最初は伝統文化に興味が無くて、運営しているイベントに惹かれて入る人もいます。そういった人たちも次第に伝統文化の魅力に気付いて、伝えたいなと思うようになっています。

‐いろんな考えの方がいらっしゃるんですね。イベントの運営はすべて着物企画の皆さんだけでやられているんですか?

尾持 そうですね。たとえばイベントで使う着物を着物店からお借りしたり、ファッションショーの照明の使い方をプロの方に教えていただいたりと、物品やノウハウがない部分に関しては外部の方にご協力いただくこともあります。

ただ、イベント運営の核の部分は着物企画でやっています。たとえば演劇の運営に例えると、脚本や演出をプロの人に頼んで、それを管理する、っていうんじゃなくて、素人だけど脚本も演出も自分たちでやるっていう感じです。

それでクオリティが下がっちゃうんじゃないかっていう心配もあるんですけど、それを恐れて外部のプロの人に任せすぎていたら、それこそただの劣化版になってしまうと思っています。


>> 次頁「既存のものを問い直すことで、産まれた新しいコンテンツ。」

 

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