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〈フィールドワーク〉出町桝形商店街の活性化を目指して。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:5分
- 更新日:2017.5.22
今回はバイネームでの企業案件ではなく、自発的にまちの課題について考えてみました。舞台は京大からも近く、出町柳駅から徒歩5分ほどにある“出町桝形商店街”です。
京都のまちづくり・食文化を考える上で商店街は切っても切れないものですが、現在、錦市場を代表とする京の台所を除き、商店街の経営が厳しいということを耳にします。では実際にここ出町桝形商店街はどうなのでしょうか。現地に赴き、色々と実地調査をさせて頂きました。
-目次-
・なぜ出町桝形商店街なのか?
・地理的に集客のポテンシャルは高い
・アニメの聖地としても有名な場所
・商店街の方々の声
なぜ出町桝形商店街なのか?
まず「なぜ出町桝形商店街なのか?」について説明します。京都市内には商店街が約80存在します(参照元:京都府商店街振興組合連合会)。その中で最も有名なのは京都錦市場商店街でしょう。立地としても四条河原町から烏丸の間という絶妙の場所に位置し、観光客の数も多いことに加え、様々な施策で幅広い客層の取り込みを実現している商店街です。
当然ながら商店街を考える上でまず錦市場が調査対象に挙がりました。しかし、すでに多くの施策を行い、がんばる商店街77選などにも選ばれている実績がありました。そのため、錦市場はロールモデルの1つとして観察するだけにし、他の錦市場のような施策をまだ打てていない商店街を対象とし、サーベイから施策の提案・実施まで可能な限り行い、商店街の活性化につなげようという結論に至りました。
そこで出てきたのが京大からも近く、かつ歴史的にも鯖街道の終点として有名な出町桝形商店街です。もちろん歴史的に有名だという点だけではなく、様々な点からこの商店街の可能性を感じ、調査を開始しました。
地理的に集客のポテンシャルが高い
上記の画像はざっくりとした出町桝形商店街の地図です。京大、同志社大学、同志社女子大学という3つの大学に近い場所にあることが分かります。同志社大学に関しては至近と言え、出町桝形商店街内のマンションに居住している学生も多いと考えられます。京大からも自転車で行けば毎日の買い物場所としてそれほど苦になる距離ではありません。
また、観光スポットである鞍馬山や貴船神社へ行く際に経由することになることが多い京阪出町柳駅からも近く、北東には徒歩7分程度の距離に下鴨神社があります。特に下鴨神社については2016年にチームラボが「糺の森の光の祭」というプロジェクションマッピングのイベントを行い、さらに知名度が上昇しました。(会期中の来場者数は約20万人!)
下鴨神社が抱える糺の森は貴重な原生林という点や、下鴨神社自体が世界遺産に指定されているなど今後も数多くの人が訪れる場所であることは間違いありません。
こういったポジティブかつ非常にポテンシャルの高い場所に近い商店街であり、まだその力を100%発揮していないという点でバリュー株に近いものを感じます。この地理的な有利さは大きなアドバンテージです。
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