人事部のヒトリゴト
vol.023 ベンチャー系企業に就職するリスク
Writer|Taketo.S |
- 読了目安時間:2分
- 更新日:2017.7.20
前回、ベンチャー系企業についてと、就職するメリットについて述べましたが、今回はデメリットにあたるリスクについてまとめていきます。
ベンチャー系企業に就職するリスク
これは列挙すると膨大になりますので、いくつかメジャーなリスクについて箇条書きにしてみます。
・現在の事業内容がいきなり変わる可能性がある
・商材のネームバリューで勝負出来ない
・企業風土が合わない可能性がある
・突然倒産する可能性がある
では、項目別に解説します。
現在の事業内容がいきなり変わる可能性がある
何度も例にして申し訳ありませんが、DeNA社の事業の変遷について振り返ってみます。同社は元々、ビッダーズというネットオークションの運営事業がメインでした。しかし、利益がさらに高いと考えられた携帯電話向けゲーム事業に注力します。
この場合、元々、ネットオークションのバイヤーとして入社していたとすると、自分の特徴を最大限業務に活かせない状況が発生するリスクがあります。こういった人材はせっかくリスクテイクして入社にしたにも関わらず、最悪の場合新しい職場を見つけないといけない可能性があります。
商材のネームバリューで勝負出来ない
日本におけるベンチャー系企業という言葉は、主に後発か歴史の浅い企業体を指しています。これは同時に、商材の歴史も浅いという事になります。言い換えると、商材の導入実績や、利用データが少ない事を示唆しています。
従って、ベンチャー系企業では単純にネームバリューでの商材訴求を行えない可能性が高いと考えられます。
企業風土が合わない可能性がある
会社を起業した際に必要になる物として、キャッシュフロー、1年は利益なしでも運営できる程度の手元資金、マネタイズ可能なテクノロジー・知見、人、そして社風(理念)と言われています。
小さな会社程、社風が特徴的である場合があります。結果として、就職してきた人に全く合わない企業風土になっているケースもあり、その際には大企業と比較して、逃げ場所がなくなってしまうリスクが高いと言えます。
突然倒産する可能性がある
ベンチャー系企業は有形商材を取り扱っている場合が少なく、多くはサービス等の無形商材をメイン事業にしていると考えられます。しかし、自己資本が薄く、社内留保(現金での蓄え)も少ないベンチャー系企業では、常に倒産のリスクが大企業よりも高いと考えられます。
また倒産のリスクに瀕した時、法的な解雇要件を満たす場合があり、解雇リスクが高まる事も暗示しています。
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Follow @bicyear大学卒業後、外資系通信キャリアへ入社。その後、大手広告代理店、財閥系金融機関と業界の異なる企業への転職を成功させ、キャリアを構築。各企業で新卒、既卒、中途の採用業務にも従事しており、採用する側、される側の両方を深く理解。
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