人事部のヒトリゴト
vol.025 ベンチャー系企業に好まれる人材とは?
Writer|Taketo.S |
- 読了目安時間:3分
- 更新日:2017.8.23
ベンチャー系企業において、好まれる人材には特徴があるように見えます。これは実際に筆者が採用担当者からヒアリングした内容と、ベンチャー系企業に勤務している人間の意見等を基にして感じた事です。今回はそれらをまとめていきたいと思います。
効率性を重視している
ベンチャー系企業は概ね、資本力が弱いケースが多いと言えます。資本とは人・物・金を指しますが、それらを補う為に、効率化という部分が肝要になってきます。従って、採用したい人材も効率的な考え方をする人がターゲットになるわけです。
大企業はプロセスに時間とお金が消費されることが多いと言えます。例えば稟議書を6人、7人と役付の管理職の判子を押印して回らないと会議も始められないということがありますが、ベンチャー企業では役員と距離も近く、必要なことはその場で検討が出来るという文化が多くあります。
考え方が柔軟な人
ここで私が言う柔軟な人というのは、環境の変化において高い対応力を持った人を指しています。ベンチャー系企業では、前述しましたが、ビジネスの核となる商材や事業ドメインが大企業と比較して頻繁に変わります。
その際に、以前の方法論に固執せず、新しい環境や事業ドメインに合わせて思考体系を対応させる事が出来る人が重宝されるようです。
スタンドアローンでの能力が高い
スタンドアローンとは、孤立するといったマイナスな意味も有していますが、ここでは自分一人で利益を出す為のビジネスを行える人を指します。IT企業であれば、プロジェクトの要件定義から、実行、利益化までを遂行出来る能力があるような人材です。
しかし、同時にこういった人材はベンチャー系企業で自分が必要としている経験や人脈を手に入れると早々に退社して起業してしまうタイプでもあります。また、企業側もそれを容認して、在籍中に最大のパフォーマンスを発揮してくれれば良いと考えているケースが多いです。
とにかくタフである事
ベンチャー系企業では労働時間が非常に長くなる事が散見されます。また残業代を織り込んだ年俸制である事も多く、膨大な量の残業時間が想定されている事が多いです。
また、各個人が担当する業務範囲も広くなる傾向があり、新しい知識の吸収も不可欠になりますので、とにかく業務に関するタスクに時間が割かれる事になります。
同時に、バックアップ体制も完全ではないケースがあり、もし体調を崩して会社を休んだとしても、リモートで部屋や病院から仕事をする事が珍しくありません。従って、とにかくタフである事は、採用側も気にかける項目になります。
トレンドに敏感な人材
言い換えると、いい意味でミーハーであるという事と言えます。ベンチャー業界を取り巻く技術の進歩やサービスの変化は大企業のそれと比較して大変移り変わりが激しい物です。それに合わせて、トレンドを先取りし、技術の革新等について行く嗜好性がある人材が好まれると言えます。
言い換えると「毎週毎週移り変わる技術やトレンドについていくのが辛い」という人にはベンチャー企業で業務をするのは苦痛かもしれません。
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Follow @bicyear大学卒業後、外資系通信キャリアへ入社。その後、大手広告代理店、財閥系金融機関と業界の異なる企業への転職を成功させ、キャリアを構築。各企業で新卒、既卒、中途の採用業務にも従事しており、採用する側、される側の両方を深く理解。
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