人事部のヒトリゴト
vol.034 インターンシップには行ったほうがいい?
Writer|Taketo.S |
- 読了目安時間:3分
- 更新日:2018.2.15
経団連が規定する企業の採用活動開始時期は少しずつ変わってきました。2007年であれば4月が採用活動開始で一斉に4月一週目に面接が開始されました。これが2017年(2018卒)は6月からとなり、夏の蒸し蒸しする暑さと梅雨のじめじめの中ネクタイにジャケットを着て汗だくで会社に訪問するというあまりにも辛い就職活動が展開されることになりました。
しかしながら、みなさんもご存知と思いますが、インターンシップというものがここ数年で一気に一般してきました。本来、インターンシップとは採用活動に関係のない就業体験であると規定されています。したがって、経団連も看過していますが、実質は採用活動と言えるでしょう。
昨今では、大学2年生から始まるサマーインターンシップや、1ヶ月弱就業体験をする企業、数十万円の報酬を得られるインターンシップなど多種多様なインターンシップ・プログラムが用意されています。
学業の妨げになる、という意見もちらほらある中、企業はインターンシップを強く推進しています。ではこのインターンシップ、行ったほうがいいんでしょうか?
結論から言うと、行ったほうがいいに決まってる!
学業の妨げになる、と感じる人は理系の専門分野を学ぶ学生に多く見られる意見です。これらの学生は少なくはない人数が修士課程に進み、M2で卒業していきます。そして就活では数社しか企業を受けないもしくは1社しか受けないというようなことがあります。
また、自分が学ぶ分野が医学であれば医者になるのでしょうから、ソニーや東京三菱UFJ銀行のインターンシップを受ける必要はありません。しかし、医師になる医学生は必ず医療の現場で研修を受けます。2年間の前期研修期間を設けている医師でさえ就業体験を用意しているのです。
これが経済学部などのよく言えば知識が経済全体に応用可能である学問を専攻する学生となると、膨大な選択肢から短期間で自分の人生を決める1社を見つけなければいけないとなります。
そんなことが就業体験もない、会社・実経済の経験・知識がない学生に出来るんでしょうか。答えはNOです。勉強を頑張ってきた学生ならなおさら分かると思いますが、習っていないことがテスト本番でいきなり出来るなんてことはありません。だからこそ、学業の合間を塗ってインターンシップに参加するべきです。
1Dayインターンシップは選考としてならばアリ
インターンシップにも種類があり、長ければ1ヶ月程のものから1日で終わる1Dayまで様々です。しかし1日で得られるものはあまりにも少ないです。就活仲間を見つけるという点では楽しいと感じる人もいるでしょうが、仕事を本質的に理解するためにはあまりにも短いです。
本当にその会社の業務や社員の気質などを知りたければ1週間以上のインターンシップがよいでしょう。ただ、選考として1Dayインターンシップがあるというのであれば参加はアリです。
レベルUPの近道は高レイヤーの学生と論じ合うこと
野球やサッカー、バスケットなどのスポーツでもそうですが、手っ取り早く何かの競技でレベルUPする方法はその達したいレベルの選手達が集まっているところでプレーすることです。
もしも就活本番で隣に座った人があまりにも何もかもレベルが上で落胆した・・・ということを減らしたければ、自分がそのレベルに早く達しなければいけません。
会社ごとのインターンシップにおいて、最高レベルの学生と論じ合うことで、自分も同じレベルに達する事ができます。これは経済学部の専門単位を2単位取得することよりも重要であり貴重な体験かつ不可逆的なイベントとも言えます。
ぜひ授業と折り合いをつけてインターンシップに参加しましょう。
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Follow @bicyear大学卒業後、外資系通信キャリアへ入社。その後、大手広告代理店、財閥系金融機関と業界の異なる企業への転職を成功させ、キャリアを構築。各企業で新卒、既卒、中途の採用業務にも従事しており、採用する側、される側の両方を深く理解。
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