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ペットボトルのキャップがメジャースポーツに?!キャップからあふれる夢を追う。
Writer|遠藤 季夏 |
- 読了目安時間:9分
- 更新日:2017.7.5
キャップが世界を広げてくれる。
-そもそもキャップ投げに目覚めたきっかけは何だったんですか?
始めは、ペットボトル飲み終わって、教室の向かいにゴミ箱があって、これいけるかなと思ってやってみたらいけたっていう気持ちよさや快感からでしたね。その時は誰も見てなかったんですけど、自分の中では「…!」みたいな。「僕すごくね今の?!」って。結構距離あったんですよ、10メートルくらい。もしそれ入ってなかったらやってないんですよね。ただその快感にハマって、これを再現したい、何度も繰り返したいと思って、親の洗濯カゴをソファの上に設置したりして、キャップ投げて、それを飽きずにずっと7年間やってました。
-そうだったんですね。そういえば、キャップって下が凹んでいて、それで揚力が発生してるんでしょうね。だからピンポン球より浮く。
ツイッターのリプライで頂いたのは、小さいフリスビーだね、みたいな。世界最小のフリスビーという形で考えてくれたらわかりやすいかと。僕はあまり揚力とか考えたことないんですけど、京大に入ってキャップ投げ倶楽部を設立して、工学部とか理学部の方もいるので、学問の観点からキャップ投げを研究してくれる人もいます。
あと、インカレサークルなので京都市立芸術大学の学生さんも数人いるんですけど、キャップを芸術の観点から見てくれたりとか。面白いですよ。僕もよく理解はできないんですけど、キャップって1 つ1つデザインが付いているじゃないですか。キリン、サントリー、爽健美茶とか…。で、部員の一人がイヤリングを作りました。機能性だけじゃなくて、デザイン性にも目をつけて、キャップってファッションに使えるんじゃないかとか、デザインのお手本になるんじゃないかって。
キャップのプラスチックの成分はどのように配合してるのかとか、どういうふうに空気抵抗が発生してどのように変化しているのかとか、デザインがどのような心理状況を人に与えてるのか、どんなドリンクの印象を与えているのかとか、僕には考えたこともなかったことがたくさん。これはキャップ投げの分野からは離れているんですけれど、キャップ投げ倶楽部を設立して、いろいろな人の意見を聞いて、多角的な視点といいますか、色々見えてきました。京大生らしさそのものですよね。非生産的かもしれないですけど。
-日野さんは、シューイチのマジっすか選手権で準優勝されてるんですよね。
テレビ番組は今までで7つほどですかね。めざましテレビ、大阪ほんわかテレビ、NHKの投稿DO画、NHK WORLDのニュースはアメリカでも放送されて、あと月曜から夜ふかし、特捜警察ジャンポリスというテレ東さんの番組、そしてシューイチです。マジっすか選手権はキャップ投げの番組ではないんですけれども、いろいろな人が自分の特技を持ち込んで、こういう分野の達人がいるんだ!と言う達人のコーナーがありまして、その中で準優勝でした。
-反響も大きかったんじゃないですか。
はい。でもすごく悔しかったのは、 2ちゃんねるでスレッドが立ってて、京大の個性の中で埋もれて自分の個性を出そうとキャップ投げ始めたんだろうな〜って書いてあったことですね。入る前からやってたのに!
でも集団から飛び出た変わった人たちを尊重してくれるのが京大で、京大っていう環境が僕はめちゃくちゃ大好きです。京大じゃなかったらこのサークルも作れてなかったと思います。
-そういえば、日野さんはなんで日本の大学に来られたんですか?
17年間もアメリカに住んでいたら飽きるっていうのと、あと僕の思考のベースは日本語なので、日本語で思考したり会話する方が楽なんです。それにもともと日本の法と政治に興味があったのもあります。
国会中継はアメリカにいた頃から見ていて。見てない人にとってはつまらないと思うかもしれないですけど、ちょっと言い方を変えてみれば日本最高峰の言い争いの場なんですよ。日本で一番口論うまい奴らが口論してるみたいな。協議としても面白いですし、ニコニコ放送で無料で見れますし。
政治家にもキャラクターがあって面白いです。そういう意味で面白いのは蓮舫さんですね。元タレントだけあって、鬼気迫る表情とか、世論の全てを持っていく力とかを持ってるなと思います。
-国会中継を演劇として見ているみたいな?
そうです。演劇というか、エンターテイメントとして。そうやって見られるのは日本が平和だからですけどね。
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