内定者インタビュー
仕事で人生を“エモく”しろ!外資系大手消費財メーカー内定者の仕事観とは。
Writer|遠藤 季夏 |
- 読了目安時間:12分
- 更新日:2017.8.3
自分を認められるようになったのは、苦しみがあったから。
-内定されている会社の選考はどのように進んで行ったんですか?
最初はWEBのESを書きました。一次選考は座談会とGDとその発表があって、二次選考は、10年目くらいの現役の社員さん2人と2対2の面談でした。去年はマーケティングとかの募集もあったんですけど、今年は営業職しか募集していなかったので営業の方2名とでしたね。
僕はたまたまもう一人の人が休んでたので2対1だったんですが。それが終わったら最終の一週間前に人事面談があって、電話でそこまでのフィードバックをしてもらったり、4カンパニーのうちどこに行きたいかを伝えたりしました。
5月の半ばに最終面接を受けたんですが、内定者はインターンで内定が出たっていう人が多くて、本選考の方はかなり高倍率だったみたいです。あとは、留学から帰ってきた人向けだったり、ダイバーシティ採用で数人採っている感じだと思います。
-高倍率だったんですね。自分が選考に通った理由についてはどう思われますか?
論理的に話せていたとか、そういう意味のコミュニケーション能力が高いという評価はいただいていました。
最終面接では人となりを見ると言われていて、人生観に関する話やモラトリアムの話を少し話しただけだったし、志望動機に関しても、取り繕っても入社してからしんどいだけだと思って素直に本当のことを言っていたので、正直なんで通ったかって言われると、そういう雰囲気みたいなものを感じ取ってもらえたのかなと思います。
-業界・会社選び以外に、就活の苦労はありましたか?
己が見えないのが辛かったですね。自分がブレると就活そのものがぶれちゃうんですよ。一度決めたことでも「あれ?これ違うんじゃない?」っていう瞬間が最高にきつかったです。
そういう時、誰かに相談したりもしたんですけど、やっぱり自分のことを100%わかってくれる人なんていないじゃないですか。だから、すごく孤独を噛み締めたことはありました。
-やはり、自分のことが分かっているというのは大事なんですね。では、今になって後悔していることとかはありますか?
働いたこともないのに適性が見えるわけがないから、何を確かめてから就活に入ろうっていうのはもっと決めておけばよかったなと。
新規事業系のインターンばっかり行っていて、これから営業しなきゃいけないのに営業経験がないので、営業現場とかの受け入れ型インターンをやっていけばよかったと思います。 だから今からでもバイトしようかなとかも考えたり。
あとは、どこまで考えなければいけないのかというのを考えながら就活すればよかったですかね。今は何を考えよう、何を決めよう、というのを決めておかないと、4回生の3月になって迷走することになります…。
でもそういう時期があったからこそ今の自分があるっていう風に、自分を認められているから、それはそれでよかったんじゃないかとも思っています。
-先を見据えて行かないといけないのかもしれないですね。逆に、大学時代これをやっておいてよかったということはありますか?
ゼミですかね。大学で何をしたいと思って大学に来たわけじゃないし、 サークルも部活もバイトもやりたいことがなくて、最初の1年間は地獄のようだったんです。
何も変化がないから、久しぶりに会った友達に最近の話をしようにも何もなくて、自分は面白くない人間になっていっている一方、同期はサークルや部活でどんどん変わっていっていたので、さすがに焦って2回生から始まったゼミだけは真面目にやりました。自分は根暗なので、ネアカの人間が多そうなゼミに入ってネアカの考え方を学ぼうと思ってたんですが、だいぶ色々学ばせてもらいました。
例えば、変わろうとしている他人に対しても、「あいつ絶対失敗するわ」とは思わなくなりましたね。 人が何を考えているのかも気になるようになりました。長年の付き合いの友達にも、以前は人の話を全然聞いてなかったのに最近になって聞くようになった、人格が変わった、と言われます。
-少し話が変わりますが、今後、医療機器業界はどうなっていくと思われますか?
良くも悪くも苦労する業界だと思います。しぼむというわけではなくて、拡大するにしても無茶な拡大を余儀なくされるんじゃないでしょうか。
それこそIoTでの遠隔医療も含めて、国と医療機関は地域包括医療などと言っているけれど、誰もその実像が見えていないんですよね。どんなクラウドにしよう、どんな人に使わせよう、個人情報はどうなるのか…みたいな話をずっとしているので。
ただ、大事だし消えない業界ではあると思います。 今からどこに行くかもわからないし、事業部も決めていないので、個人的には、自分に見える範囲で、入った事業部の事業領域をどういう風に最適化するかということを考えていかないといけないという状態にある業界じゃないかなと。0→1で医療を作っていくという意味で、面白さはあると思います。
-医療でも電子化が進んでいますよね。電子カルテもどんどん普及していますし。
電子化などが進む中でこそ、メーカーはちゃんと患者のことを考えていないといけないですよね。仕事をしていく上で、会社の意向とかをいちいち気にしていくのも嫌だなと思うんですよ、大切ですけど。
そういう意味で、全体として顧客を優先順位の最上位とはっきり言ってしまっているのはありがたいです。実際に社員さんにも、いわゆる古い体質の会社と協業した時に、自社のノリでその会社の上の人にグサグサとものを言っていたらすごく怒らせてしまったという話を聞いて、誰のために仕事をやっているんだろうと思いました。上の人のためではなく、患者さんのための仕事ができる環境は大切だと感じました。
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