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内定者インタビュー

Amazonの内定を蹴りスタートアップベンチャーへ。大企業志向の彼女を変えたモノとは。

Writer|小林 亜湖
  • 読了目安時間:8分
  • 更新日:2018.5.16

谷岡なつみ、AIESEC/若林靖永ゼミ所属。京都大学経済学部4年生。誰もが知る大手物流企業「Amazon Japan」から内定を得るも、設立5年、総社員数25名のスタートアップベンチャー、株式会社スタークスを選ぶ。そんな彼女の仕事に求める理念と、あえてスタートアップベンチャー選んだ想いに迫る。

加速する、「物流問題」。

-本日はお忙しい中ありがとうございます。はじめに、谷岡さんの勤務予定先の株式会社スタークスとはどのような会社なのかご紹介いただけますか?

スタークスは物流系のIT企業です。ソフトウェア開発で物流でのトラブルをスムーズにすることをメインに行っている会社です。

現時点では、定期購入用の商品を取り扱っているEC企業の発送代行や、そういった企業への在庫管理のソフトウェアの提供を行っています。

スタークスは全国各地に倉庫を所有していて、運送自体をいかに省人化できるかという分野にも取り組んでいます。全国の各地に倉庫を所有することにより、より柔軟に各地への配送を可能にしています。

ただ、最寄りの倉庫に商品を運ぶまではITを駆使して省人化できますが、コンビニや購入者の自宅までの、所謂ラストワンマイルの運送では省人化が進んでいないのが業界全体の問題ですね。運び手が不足しているという現状もあります。

あと今は、過去の需要データから次の月の需要を予測するソフト開発も試みていています。これを企業側に提供することで、企業は自社商品の需要を予測することができます。

そうすると、より効率の良い商品発送が可能になりますよね。スタークスはこのように物流の効率化をサポートしている会社です。

-スタークスさんは基本的にEC企業をターゲットにビジネスをされてるんですね。

企業だけがターゲットかって言われるとそういうわけでもないんです。スタークスの企業理念が、「困っている人を助けたい」というところにあるので、問題があれば柔軟に対応しますね。

たとえば今カスタマーサービスの領域にも進もうとしているのですが、それは消費者を相手にしたビジネスですね。物流業界(EC)での商品購入のほとんどがネット上で完結するので、消費者が売り手と顔を合わせるなどの接点を持つことってないんです。でも商品購入において「顧客と売り手が接点を持つ」ってとても重要なことなんです。

営業やフリーダイヤルでの商品購入は、その売りにきてくれる人、電話してくれる人と顧客とが仲良くなることで商品を購入してもらうということがよく起きます。

ドモホルンリンクルとかはその最たる例で、「その人が売ってくれるから買う、その人でなければ買わない」という消費者側の声をよく耳にします。

つまりカスタマーサービスを行うことで、企業から見れば新たな顧客を獲得する可能性が、消費者から見れば商品オプションが広がります。物流においてもこのようなメリットを享受できるように、スタークスはカスタマーサービスのソフトウェア開発などを試みています。

という感じなので、スタクークスがビジネスを行うターゲットはとても幅広いですね。

-そうなんですね。話は変わるのですが、物流における問題点を解決する会社ということで、谷岡さんの考える物流のメリットとデメリットを聞かせてもらえますか?

物流のメリットは、やっぱり人の生活を便利にしている点ですね。例えば、通販サイトを利用すると時間を有効活用できるし、商品の比較も簡単に行えるので。体力的な面でも、自宅に商品が届くというのはとても画期的だと思います。

実際、私の祖母が大量の飲料水を購入していたのですが、自分で飲料水を運んでいる際に、重さに耐え切れず自転車ごと転倒してしまい怪我をした、という出来事がありまして。そういったこともあって、すごく物流の必要性を感じましたね。

反面デメリットとしては、自分が運ばない分ほかの誰かが代わりに運んでくれているわけで、宅配業者さんにそのしわ寄せがにきていますよね。最近よく話題にのぼる、宅配業界の人手不足問題の一因ともなっています。だからこそそういった問題をどうにかしたいと思ったんです。


>> 次頁「「自分発」で物事を動かしたい。」

 

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