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メディア立ち上げで見えた、本当に自身が望む未来とは。

Writer|瀬戸 花音
  • 読了目安時間:9分
  • 更新日:2018.5.29

あえて主観的に、自分の考える「格好いい」を追求した。

-サンタのいる学校にかっこいい大学生を紹介する記事があるじゃないですか。あの「かっこいい大学生」ってどういう基準で選ばれてるんですか。

あれに基準はないんですよ笑 定義を決めてしまうと狭い分野になってしまうじゃないですか。

例えば、起業したことがあるかとか高学歴であるかとか、そういうことで選んでしまうと多様性がないというか、すごく面白くないなと思うんです。

だから基準を決めずに主観的にかっこいいと思った人を選んですますね。個人的な感情ですけど、自分ひとりでやっているのでまあいいかなと思っています。

-なるほど。でも記事にしたい大学生を探すのって苦労しませんか?

実は、最初かっこいい人に出会えて、その人にかっこいい人を紹介してもらってるんですよ。

そうするといつも、かっこいいってどんな人?と聞かれるんですけど、単純に自分がかっこいいと思う人を紹介してほしいと言ったらだいたい皆さん紹介してくれるんですよね。そのほうがやっていて楽しいかなと思います。

-自分ひとりで活動って、初めは誰かに教えてもらったりされたんですか。

自分で全部始めましたね。やってみてどこの実力が足りないのかが知りたくて。やってみないとわからないじゃないですか。だから全部自分でやってみようと思って。

本当はサイトのデサインとか誰かにしてもらいたかったんですけど、まず自分でできるとこまでやってみようと思ったんです。

それでできないことがわかって、思ったより社会のことを知らないし、実力もないなって思って、今は優秀な方がたくさんいるところで働きたいなと考えている段階です。

最初は本当に何からやっていいかわからなくて、メディアを作るってどういうこと?情報発信するならブログでいいかと思って、ブログをやっていたんですけど、そのときのビュー数がすごく少なかったんです。

東北では有名な起業家さんの記事をあげたんですけど、それでも見られないってことは何かが大きく欠落していると。

伝え方なのか、見せ方なのかと考えたときに、自分の強みは、なぜ自分がこういう活動をしているかというストーリー性であるということに気付いたんですよね。

ただただ新聞やテレビで情報を伝えるのではなく、自分はこういう思いでやっているから見てくださいというのが大事だなと思って、まずホームページを作り、見せ方を変えました。

-大学生にフォーカスしたのにも理由があるんですか?

まず、大学生というコンテンツを作っているのはビュー数を上げるためなのですが、そのビュー数が低い原因を友達に訊いてまわったんですが、いくつかの意見に「震災関連の記事はすごく重いしサイトに行きにくい」というものがあったんです。

僕は重く伝えたつもりはないんですけど、丁寧に事実を伝えようと思ったら意外と重くなってしまったんです。

それで、じゃあサイトに行きやすいもの、身近な人で大学生を伝えようと思って今の形になりました。最初から比べると100倍くらいビュー数が上がったんですけど、スタートがそもそも低すぎたなとは思いますね。

-なるほど。少し話が変わりますが、朝日新聞の記事を拝見して山田さんに取材を申し込みさせて頂いたんですが、朝日新聞に取材されるきっかけは何だったんですか。

取材先でたまたま朝日新聞の人と出会ったんです。その場で取材を受けることが決まって取材を受けました。

毎月11日に東北の食材を仕入れて食堂を開くという活動をしている「きっかけ食堂」というお店があるのですが、東北に行った以来縁があってそこに行っていて、そこで飲んでいたら朝日新聞の人に偶然出会ったんですよね。

それで、君のやってること面白いね、取材させてよっていう感じですね。まさかあんな大きい記事になるとは思ってなかったです。

-その記事が掲載されてから、活動の内容やユーザー数に変化はありましたか。

新聞に上がったからと言ってそこまで劇的な変化はなかったですが、やっぱりサイトへの訪問ユーザー数は増えましたね。

ただ、それよりも、自分がやっていることが注目されたということが嬉しかったです。メディアを作って活動している間、誰からも否定も肯定もされない期間が長かったので、まさか朝日新聞に取材してもらえるとは思わなかったですし。

-なるほど。サイトに書かれた“生きるって自由だ”という文言にはどんな込められているのですか。

メディアを始めるときに東北に行って、サラリーマンを辞めて起業したり、周りに反対されながらも起業したりした人達にたくさん出会ったんです。

大学生って、とりあえず就職しなければいけない、就職するなら大企業だみたいな考えがあって、でももっと自由に生きていいんじゃないかなという思いと、なんかそういうほうが本当は生きやすいんじゃないかなという思いです。

別に型にはまらなくてもよくない?って。

もちろん別に「起業することが正しい」と思っているわけではなくて、やりたいことがあるのにそれを押し殺して大企業に就職していつか後悔しないのかなって思ってしまうんですよね。

-起業された方達にたくさん会ってこられたと思うのですが、どんな人に一番影響を受けましたか。

就活でもよくこの活動を通して学んだことはなんですかとか聞かれるんですけど、僕は特定の人のこの考えがどうすごくてどんな感銘を受けました、とか、こういうことを言われて挫折から立ち上がれましたみたいなものがないんです。

とにかくいろんな人に会って、そのほとんどの人が初めて会った人なのに、人生に迷っている大学生の僕にいろんな人がヒントをくれようとしている姿に純粋に感動しました。僕はそれで頑張ろうって思えましたね。

そういった方々の考えや意見、経験を伺った統合的なものに影響を受けています。


>> 次頁「夢を成し遂げるための就職活動を。」

 

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