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中国、カナダ、アメリカ、そして―。数々の海外留学を経た彼女の等身大の思い。

Writer|細辻 あおい Writer|細辻 あおい
  • 読了目安時間:6分
  • 更新日:2018.11.21

宍倉 真理(ししくら まり)、京都大学理学部3回生。1回生の頃より様々な国への留学を経験してきたエネルギッシュな彼女に聞く、海外の大学生たちの様子と彼女の目指すライフスタイル。様々な環境で苦労し乗り越えてきた彼女は今、一人の大学生として何を考えるのか。

海外へ飛び出すということ。悔しい思いは絶対に繰り返したくない。

-今日はお忙しい中、お時間いただきありがとうございます。今まで色々と海外留学へ行かれたとお聞きしていますが、詳しくお伺いしてもよろしいですか?

まず1回生の夏休みに、京大の日中交流プログラム(PUKU)で一度中国・北京に行き、その後3月にまた京大の語学研修プログラムで中国に行きました。

そして2回生の夏から交換留学制度を使って8ヶ月くらいカナダのモントリオールにあるマギル大学へ留学、その後日本に帰ってきて3ヶ月くらいで夏休みを利用して研究留学プログラムでアメリカのライス大学で研究留学へ。

なのでいっぱい行ってるのですが少しずつ目的は違う感じですね。

-3カ国も!ほとんど日本にいないくらいですね。 そのように様々な目的で海外留学へ行こうと思ったきっかけはなんですか?

今までの海外経験などから、日本だけで自分を形成するのはイヤだな、という思いが昔からあり、色々な刺激が欲しいと思っていました。それで、大学に入ってすぐ、留学という機会があるなら利用しようと思い立ちました。

一度目の中国のプログラムは北京大学の学生と主に英語で話すプログラムなのですが、これはたまたま先輩に誘われて暇だし行こうかな、くらいの気持ちでした。もともと中国にも興味はありましたし。二度目の中国は完全に語学習得目的です。

そして交換留学では英語を伸ばしたいという思いがあり、安全面からカナダへ。
アメリカへ行ったきっかけは、もともと研究職に興味があり『NakataniRIES』というプログラムを知った事です。
※研究留学プログラム『NakataniRIES』の詳細はこちら

これはアメリカの大学院に興味がある人向けの短期留学プログラムで、ライス大学の研究室で研究させてもらえるというものでした。5週間、月から金まで1日中研究し続けました。

-すごいですね…!留学をするにあたって、苦労したことや大変なことなどありましたか?

たくさんありました。まずカナダのマギル大への留学なんですが、紆余曲折あって。もともとマギル大学なんて候補にも上がってなかったんです。

モントリオールはフランス語圏なので英語を伸ばしたいという目的にもあまり適っていないし。私は実はトロント大学に行きたかったんです。

でも学内選考で落ちてしまいました。GPAもTOEFLの成績も良かったので自信があった分へこみました。じゃあ来年まで待つか、とも思ったのですが、残ったチャンスは生かした方がいい、マギル大学も私が知らないだけでいい大学だよ、と言われ、じゃあ行っとくか、と。

それに留学に行ってからは大変なことがいっぱいあって、辛いと思ったことが何百回とありました。自分の能力にまぁまぁ自信があったので、海外でどこまで通用するか試しに行こうみたいな気持ちだったんですけど、授業について行くだけでも大変だし、どんなに時間かけて書いたエッセイもそんなに点数良くなくて…。

同じ専攻の友達同士でも、自分の知ってることをまとめて言葉にして言うって言うことがすごく大変でした。そういうのが悔しくて悔しくて、必死で本を読んだりリスニングをしたり質問の仕方とか勉強したり。

そうやって一分一秒、寝る間も惜しんで学んで、そしてアウトプットできるように勉強してました。そういうのって誰も知らないし認めてくれないけど、次は悔しい思いをしたくない、と思って続けていましたね。そこで頑張ったことが今、財産になっていると思っています。


>> 次頁「海外で見てきたトップスチューデント。どん欲な生き方にこそ現れる輝きがある。」

 

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