社会人インタビュー
焼き芋屋で府庁職員!?地域のハブとして機能し始めた若者の現在地と新たな挑戦と。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:9分
- 更新日:2019.5.7
移動する竹村商店 竹村 知紘(27)。夏はかき氷、秋冬は焼き芋の移動販売を行う季節労働者。昔ながらの商いで起業した若者に世間の注目が集まり、大手新聞社にも取り上げられる。あれから3年。フリーランスとして順風満帆なスタートを切った彼のその後に迫る。
2度の後継者育成に失敗。
-本日は取材をお受け頂き、ありがとうございます。色々とご質問させて頂ければと思います。
はい、よろしくお願いします。
-竹村さんは既に様々なメディアに取り上げられており、世間の注目もあり、順風満帆なのかなと思うのですが、現在の焼き芋屋さんのご状況自体はいかがでしょうか?
お陰様で常連のお客さんも増え、事業スタートの頃と比べて少しずつ安定してきました。
-何か困られていることなどはありますか?
後継者と言うか、一緒に焼き芋屋さんをしてくれる(業界を盛り上げてくれる)仲間探しには凄く難航しています。焼き芋屋さんって昔からある業態ですが、まだまだ可能性のある商いだと思っていて、多くの若者が参入することでイノベーションを起こしたいなと。
なので、ぜひ若い人にやって欲しいのですが・・・。
-新規参入は少ない?
流し売りをする焼き芋屋さんは減ってきていますが、最近は観光地でスタートされる方もいるようです。自分のお店にも過去に2度、焼き芋屋さんをやりたいという若者が来まして、後継者として育てようとしたことがあったのですが、2度とも上手くいきませんでした。
私の準備が甘かったかとは思うのですが、挑戦する前に抜けてしまうのはやっぱり悲しかったです。
-お2人が長続きしなかった理由は何だったのでしょうか?
辞めたいと言われた際に色々とお話しを聞いたのですが、正直よく分かりませんでした。特に2人目は辞める理由を聞きたかったのですが、そのままフェードアウトされていったというか・・・。
個人事業でやっていると、こういったイレギュラーも致命的な損失になるので、改めて人を育てる難しさを痛感しました。
-2度の失敗を経て、それでも後継者の育成にはチャレンジされたいと。
来シーズンは小規模ながら店舗化にも挑戦したい気持ちがあるので、できれば流し売りと小店舗を平行したいと考えています。
小店舗の方も可能なら1人ではなく様々な人たちとつくりあげたいと考えていますので、地域の人たちとゆっくり話したい人、交流したい人とやっていければいいなと思っています。
>> 次頁「素材8割、焼き方2割。」
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