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〈企業案件/サーベイPJ〉建設会社の新規事業立案~フィードバック~

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:4分
  • 更新日:2017.5.17

あえて「そもそも論」を最初にぶつけてほしかった!

今回、膨大な量のファクトと複雑な推定値算出方法で5つの顧客カテゴリーを割り出し、各カテゴリーの顧客数を割り出しました。

具体的には、滋賀県において総額5000万円以上の注文住宅を購入する可能性がある人というお題に対して、国交省からの年間着工件数データや統計データ、定性データ(注文住宅購入者のアンケートなど)を用い、多面的に回答を考えました。また、大企業社員、公務員、医師数の割り出し、既婚世帯や平均住宅取得年齢など実に様々なデータを収集し、煩雑なシミレーションを行いました。

しかし、これらは「年間に数十件と注文住宅を販売する場合」に必要なデータ収集ではないのか?という指摘を頂戴しました。つまり、中小企業である依頼主は年間に1棟の注文住宅を着工するだけでも年商に対するインパクトが大きいのです。したがって、広範なデータ収集よりも「そもそも、年間に何棟着工させたいのか」というそもそも論が欲しかったということですね。

企業の規模に合った戦略を提案する際、そもそも論を間違えると非常に致命的なミスに繋がります。ビジネスの場面でも、「そもそもこれってなんで必要なんですか?」という根本的な理由をヒアリングミスすることで、お互いにしなくてよかったタスクが発生し非効率が生まれたり、クライアントに無駄な時間を使わせるということにつながりかねません。

すべての「これをしてください」という依頼に対して「なぜするのですか」と尋ねるのは非効率ですが、これから多くのリソース(時間、人、お金)が消費される依頼に対しては積極的になぜ「それをするのか」をクリアにしていきます。

Surveyのその先をもう一歩踏み込んでほしかった!

Surveyの依頼というのは、けして「単純に数値を概算してほしいだけ」ということではありません。その先に「何か解決するべき課題」があるはずです。今回はお題自体も曖昧でキーマンともしっかり話すことが出来なかったということがありますが、Surveyのその先に踏み込み、クライアントが「それが欲しかった!」という提案を用意しておくべきでした。

いつもクライアントが「これをしたいから、こういったプランを作ってみた。このプランがイケてるという外部からの後押しが欲しい」というスタンスで依頼をしてくることばかりではありません。

「手詰まりだから、何かいい案ほしいな」というスタンスのクライアントもいるはずです。そういったこともすべて想定し、じゃあこういうアイデアどうでしょうという提案をバッチリ持っていけるのが選ばれるコンサルタントなのでしょう。

以降も企業案件に関しても積極的にこなしていきたいと思います。今回のフィードバックを活かし、学生レベルではない高いレベルでありながら、同時に学生というアセットがあるからこそ提案出来るということもミックスさせ、キーエレメントだけの強みを創出していけるよう邁進します。

キーエレメント

https://komiyaamane.wixsite.com/key-element

 

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