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〈フィールドワーク〉出町桝形商店街の活性化を目指して。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:5分
- 更新日:2017.5.22
アニメの聖地としても有名な場所
また出町桝形商店街を歩いていると、昔ながらの商店街という安心出来る雰囲気とともに「アニメ的ななにか」がところどころに現れます。この写真は商店街の中に置いてある黒板に貼られていました(サバをかついでますね)。
実はこの出町桝形商店街が錦市場を含む他の商店街との差異化につながりそうな強みとして“アニメ”があります。2013年に「たまこまーけっと」というアニメが京都アニメーション制作のもと放映されるや否や瞬く間に大ヒットしました。同作品は2014年4月には映画化され、現在に至るまで根強い人気を誇っています。
また森見登美彦の小説「有頂天家族」も2013年にアニメ化され大ヒット。続編は2017年4月より放映され、こちらも人気を博しています。この2つの人気アニメの共通点は出町桝形商店街が出てくるという点です。たまこまーけっとに関しては主人公が出町桝形商店街に住んでいるという設定で、制作の際には出町桝形商店街のリサーチを入念にされたとのことです。
こういった若者向けのメディアで、この商店街は注目を浴びることになり、若年層の認知度が向上しています。実際、“聖地巡礼”と称して、遠方からも高校生や大学生などが訪れることがあるそうです。これも出町桝形商店街のポテンシャルを高める一因と言えます。
商店街の方々の声
商店街の方の声を聞くため、ひたすら商店街をぶらつきました。水曜日の13時頃に訪れました。客層は40-60代の女性がほとんどでした。お買い物終わりの女性にお話をお伺いしましたが、客層は概ね近隣の住人の方で、古くからの馴染みであることがほとんどではないかとのことでした。
店頭に揚げ物が置いてある「いづもや」さんでコロッケとメンチカツを頂き、少しお話を伺いました。その中で、昨今のアニメブームについてもヒアリングさせて頂きました。予想はしていたことですが、やはりアニメは現在のメインの客層である40代以上の女性には浸透しておらず、お店の方も「アニメはよくわからないです」とのことでした。
活気が出るのはいいことですが、現在の客層が居心地が悪くなるような場所には出来ないというのが本音ではないでしょうか。新規顧客獲得と既存顧客のロイヤリティ維持というのは絶妙なバランス感覚が必要であり、失敗するとどちらも失う可能性があります。
遅い昼食を取るためキトカフェさん(2F)へ。
女性店主によるとやはり同志社や同志社女子の学生が多く来られるという。水曜が混んだり、月曜が混んだり、おそらくある一定の層がリピーター顧客となっている為、授業カリキュラムによって混雑する日が変わるようです。
お腹も満たされたので店を出ると、キトカフェさんの一階に男性が。少し話を聞いてみたところ、これが思わぬ出会いに発展しました。彼はなんと京都Xキャンプという地域活性化プロジェクトの代表をしている京都工芸繊維大学の岡本和哉さんという方でした。ダメモトでお願いさせて頂いたところ、色々とお話を聞かせて頂けることに!その模様は次回のspot-lightにてお届けします。
今回のサーベイを基に、既存顧客のロイヤリティを損なわず出町桝形商店街を活性化できる施策を検討し、可能であれば提案まで進んでみたいと思います。また進捗があればこちらでご報告させて頂きます。
https://komiyaamane.wixsite.com/key-element
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