社会人インタビュー
年商5兆円企業のマーケターが語る、本当のマーケティングの難しさ。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:5分
- 更新日:2016.08.31
アイディアを考えることが好き
–なかなか自由度がない中、新しい企画を考えることは難しくないのでしょうか。
簡単ではありませんが、アイディアが何もない、打つ手が無いというわけでもありません。
–そういう状況こそ、企画の腕の見せ所なのかもしれませんね。
私自身、アイディアを考えることが好きで、この商品企画という仕事を選んだので、考えることは苦ではありません。
–では、苦しいことは何でしょうか。
プロジェクトマネジメントでしょうか。商品企画といっても企画を考えて、承認されたら終わりではなく、実際に商品が完成し、市場に出るまで、開発部門や営業部門、販促部門等と様々なやりとりを行います。この際、立場が異なる方々にこちらの意図を過不足無く伝え、商品を正しく理解して頂き、一緒に進んでいってもらえるようにモチベートしていくことも大切な仕事なのですが、これが正直大変です。
–関わる人数も多いんでしょうね。
私が直接関わる人で、数十人~百人いくかいかないくらいでしょうか。さらにその先に数え切れない人が関わっていると思います。
–ものすごく変化の激しい業界だと思いますが、現場レベルで感じておられることなどありますでしょうか。
私見ですが、もはやビジネススピードが欠如している日本の大企業が戦える戦場ではないと思います。ガラケーと言われたフィーチャーフォン時代は、基本的に国内メーカー同士で競い合うだけでしたが、今は違います。生き馬の目を抜くとまでは言いませんが、それくらいの機動性がない会社には厳しい業界であることは確かだと思います。
独身社員の家賃補助は異様に少ない
–話は変わりますが、収入などの待遇面はどうだったのでしょうか。
同規模の日系の電気メーカーと変わらないと思います。残業代を除くと月に手取り20万円ちょっとといったところでしょうか。
–残業はどのくらいされているのでしょうか。
時期によりますが、多いときで月50時間とか60時間、少ないときで20時間程度でしょうか。
–福利厚生なども他の電気メーカーと似たような感じでしょうか。
だと思いますよ。ただ独身社員の家賃補助は異様に少ないですね(笑)
–いくらくらいでしょうか。
条件によりますが、1万5千円程度でしょうか。
–東京でもその程度の額なのでしょうか。
今はどうか詳しくは知りませんが、少なくとも私がいた頃はこの程度だったと思いますよ。
–それは少し厳しいですね。
地方から出てきている独身社員は全員不満を言ってます(笑)
–最後に読者の方へ就職や転職、働くことについて何かアドバイスをお願いします。
では、これから就職活動を控えている学生の方に向けて少しだけ。新卒一括採用がメインの日本では、実務を経験する前に就職先を決定することが一般的です。そのため、入社後に自身のイメージとのギャップを感じる方も少なくありません。このギャップを少しでも減らすために、OB・OG訪問やインターンシップに積極的に参加されることをお勧めします。これらは外からでは窺い知ることが難しい社内の情報を入手できる数少ない手段だからです。また現在は一昔前と異なり、一生同じ会社にい続ける時代でもありません。そのため、自身が望みさえすれば、この先もリトライする機会はありますので、重く捉えすぎずに就活をして頂ければと思います。
–長時間、有難う御座いました。
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ビックイヤー編集部です。単なる就活対策などではなく、これから何十年と続くであろう学生皆様のワークライフが、より素敵なものになるよう、記事をお届けいたします。
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