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社会人インタビュー

メガバンクから外資金融への転身。人種の壁を越えるプロフェッショナルに。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:12分
  • 更新日:2016.12.08

1兆円単位で戦略を練る

-現在の国際法人部では具体的に何をされていますか?

特定のセクターへの与信集中率が高かった中、それをうまく削減して、違うセクターにお金を入れるための戦略立案をしています。

-それって具体的にいくらくらいのお金の規模で考えるのですか?

数千億円から1兆円とかの単位ですかね。

-1兆円って素人目には凄い大きな金額に写るのですが、それだけの金額を動かす戦略を練るってプレッシャーとかなかったのでしょうか?

ありました。普通に怖いです(笑)

-具体的にどのようなプロセスを経て、それだけ大きなお金を動かす決断をされるのですか?

実は統一された社内プロセスのようなモノはあまり整っていません。なので、私が作ったエクセルファイルの資料で経営判断が行われることも結構あります。

-1兆円ものお金を動かすにしては、凄くあっさりしているように感じるのですが。

私もそう思います。うちの銀行の特色かもしれないのですが、海外拠点には結構自立性を持たせて運営しています。そういった事が要因として、システムの統合だとかはあまり進んでおらず、こういった社内プロセスのインフラも全然整備されていないですね。

-なるほど、合併の多い業界ならではかもしれませんね。

あとは頭取の通訳を担当することもあります。海外から来るお客様との打ち合わせに同席し、通訳を行います。

-先程の副頭取のスピーチ原稿もそうでしたが、4年目で頭取と接する機会があるのは珍しいことですよね?

そうですね。頭取とお客様と通訳の私だけの打ち合わせとかもあり、若手でここまで頭取と接触する機会があるのは恵まれていると思います。

-これまでお聞きした経歴ですと、銀行の支店に立たれたりした経験はあまりないのではないでしょうか?

はい、ほとんどないです。研修で1週間立ったくらいです。

-それはやはりグローバル採用枠という特殊な枠で採用されたからですか?

それも理由の一つですが、基本的に総合職は支店には立ちません。

-他の採用枠、つまり一般職で採用された同期の方は支社勤務からスタートする方が多いですか?

そうですね、かなり多いと思います。


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