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座談会を通して見る、あなたの知らないリアルな熊野寮【後編】

Writer|島谷 あかり Writer|島谷 あかり
  • 読了目安時間:7分
  • 更新日:2017.12.14

前編では寮生4人に、熊野寮に入った経緯、中核派との関係、部屋のこだわりなどを話してもらいました。後編では、寮の長所短所、気になる寮内イベント、寮生の将来について聞いていきます。

各々が思う、熊野寮の良い所と悪い所。

-引き続きよろしくお願いします。みなさんが寮に入って良かったことを教えて下さい。

笠井 寮でたくさんの友達ができたことですね。学校ではサークルや学部の人しか仲良くなれないし、先輩ともあくまで上下関係があります。でも寮では、学年関係なく先輩たちと話したり遊びに行ったりする中で、フラットな関係を築けます。

中条 寮生全員で仕事を分担して寮運営を行っているのですが、寮生は各人考え方も生活スタイルも違うので、そのなかで矢面にたって一つの仕事を進めるということは、自分の力になっていると信じたい。笑

他に良い所といえば、たくさんの人に刺激をもらっているところです。こういう分野の勉強をしてる人がいるんだ、こういう活動をしている人がいるんだ、とかみんなの多様さに感化されるところがあります。たとえば彼(長谷川さん)とかは寮祭のときに大きな絵を描いて時計台の前に建ててます。

-言われていますけど、長谷川さんは例えばどんなことをしてらっしゃるんですか?

長谷川 寮に入ってからいろんな看板を作ってきました。時計台前の20畳や25畳サイズの寮祭看板も、僕が1回生のときに始めたものです。後輩の彼(中条さん)と一緒につくったこともありました。

久保田 僕は調整力が一番身に付いたかなと思います。寮には様々な考えの人がいますし、何より福利厚生施設としての役割を継続的に果たす必要があるので、簡単に物事を決めることができません。

なので、議案を提起する際などは、出来るだけ多くの人に納得してもらえるように、事前に多くの人に意見を聞いたり、議案の書き方や口頭での説明の仕方を工夫したりするようにしていました。あとは寮費が安いお陰で、今はアルバイトをせずに研究に集中できているので、非常に助かっています。

-月4,100円は本当に安いですね。それはそうと、つい先日、寮の食堂に侍のような恰好をした人が歩いていたんですが、誰も好奇の目を向けないというか、あまり気にしていませんでした。これは私にとって大きな驚きでしたが、人は人だと違いを受け入れる風土は、その自由さから生まれた熊野寮の良い所だと個人的に思います。では、逆に辛かったことはありますか?

笠井 共同洗濯機が空いてない、シャワー待つ。笑

久保田 相部屋なので、夜は早めに消灯しないといけないなど、一人暮らしと比べると部屋の中での自由度は下がります。

笠井 後は、次の日早いのについ夜更かししてしまうこと。どこまでも遊べちゃうので、自分を強く持たないと無限に時間が過ぎていきます。たとえ自発的に遊ばないとしても、今から飲むよね?麻雀するよね?ホラー映画見ようよ、とか誘惑が多いです。それはそうと、久保田さんは9年も住んでいると、留年し続けている人を見てどう思いますか?

久保田 勉強以外に打ち込むことがあって留年している人を見ると、正直羨ましいと思います。あと、まだ同期がいるのは少し嬉しいです。


>> 次頁「11月祭より、熊野寮祭。」

 

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