「はたらく」のミスマッチをゼロに。

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お祭り企画にアイドルマネージャー、「好き」を追い求める芸大生。

Writer|糸田川 大我
  • 読了目安時間:11分
  • 更新日:2018.7.4

松浪千紘、京都市立芸術大学3年生。4月に崇仁小学校にて行われた企画「play ground」の企画代表。「面白い」と思える作品を展示するプラットフォーム、play groundの内容とそれを企画した松浪千紘自身の価値観に迫る。

学校があった過去、学校が作られる未来、その間の「現在」という空白を埋めるために。

-本日はお忙しい中お時間をいただきありがとうございます。早速ですが、松浪さんが企画代表をされていたplay groundの内容についてお伺いしてもよろしいでしょうか。

はい、play groundは学生活動の発表の場を作るというひとつのきっかけになればいいなと思って始めた企画です。崇仁小学校という既に閉校された小学校の跡地で、今年の4/5~8日の3日間開催しました。

イメージとしては、場所と機会と多少のお金はこちらが用意するので、なにか面白いことや面白いものを展示してほしいという、一種のお祭りのようなものです。その中で、我々や参加者の方々が楽しめていただけたらな、といった趣旨で開催しました。

-具体的にはどのような学生がどういった作品を展示されていましたか。

自分の人脈スタートだったので、京都市立芸術大学の学生が中心に集まったのですが、変わり種としては、京大の人に研究室からオオサンショウウオを連れてきて頂いたりもしました。

また、他に印象的な展示物としては、録音と再生ができる公衆電話のようなものを設置し、ある来場者が自分の音声を録音して、別の人がその録音された音声を聞いて、また録音するみたいな、そこにいた誰かのことを少し身近に感じられるような作品もありましたね。

合計で12~3個の作品が開催場所である崇仁小学校のグラウンドに配置されていました。

-本当にジャンルを問わず様々な出し物をされていたのですね。企画から開催までの準備期間で、特に苦労した点などがあれば教えていただけますか。

企画の立ち上げまでが一番苦労しました。友人と学校で話していたときに「もっと楽しいことしたい。芸大には面白い人がたくさんいるのに私全然知らんから、なんか面白いことしよう」と言い放ったことがplay ground開催のきっかけでした。

が、私自身こういうイベントを代表として企画することは初めてだったので何をすればいいのかわからず、かなり動き出しが大変でした。

誰を運営メンバーに誘うのか、場所は崇仁小学校で良いのか、ということにも迷いました。特に場所決めに関しては、その場所を選ぶ意義が重要なので、それを考えることがすごく苦労しましたね。

当初から候補にあがっていた崇仁小学校は歴史ある場所であり、特に何も考えずに軽々しくイベントを開くことは良くないだろうという思いもあったので。

-なるほど。どうして崇仁小学校という場所を選んだのでしょうか。

崇仁小学校は少し前に廃校になり、今は地域の人が使っている場所です。再来年あたりに私の大学のキャンパスがここへ移転する予定なのですが、小学校があったという過去の歴史と、これから大学ができるという未来の話があって、その間に挟まれた空白の現在という部分に注目しました。

崇仁小学校は、JR京都駅のすぐ近くという好立地なのに、閑散としている場所でして、そんな場所でなにか思い出に残るような賑やかなイベントを開催して、その空白の現在を埋めたいなという気持ちで選びました。

-どのぐらいの来場者が来られましたか。

3日間で120人ちょっとですね。最初はどうなることかと思いましたが、思っていたよりもたくさんの方が来られたのは嬉しかったです。

広報とかは4月という新年度が始まったばかりの微妙な時期だったこともあり、あんまりできなかったのですが、それぞれのスタッフがSNSや口コミで宣伝していきました。「ツイッターをみてこの商品買いに来ました」って言ってくださるお客様が多かったですね。

-終わった後の反響などはいかがでしたか。

できるだけ気軽に来てほしいという理由もあり、アンケートなどは配らなかったのですが、印象的だったことは来場者の方に「まだまだ足りてない部分があるけど、こういうイベントは継続してやることに価値があるので、崇仁新町で開いている芸術祭にplay groundとしてブースを出したらどうか」というお言葉をいただけたことでしょうか。

やはり出展料などのコストは安くはないため、金銭的な壁で作品が気軽に出せない学生もたくさんいます。彼らに対してその費用を補助するという目的のために、play groundとしてブースを出せるのは嬉しいですね。

-今後この企画について何か考えていることはありますか。

来年に引き継ぐことを前提にしていたため、私の後輩にもスタッフとして参加してもらいました。面白い人をサポートして、面白いものを気軽に出せる場としての機能を残してもらいながら、また来年も開催したいと思っていますね。

今年は施設側との関係で、崇仁小学校内の校舎が使えなかったので、来年は校舎の中にも作品を広げられたらいいなあなんて考えています。

でも、再来年になると崇仁小学校は芸大のキャンパスになってしまっているので、また別の場所を探さないといけないですね(笑)


>> 次頁「受験失敗をきっかけに、自分が本当に興味をあることを追求し始めた。」

 

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