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目指すは若者への伝統文化の浸透。学生団体「京都着物企画」の熱意の根源を解き明かす。
Writer|海田 麻友子 |
- 読了目安時間:9分
- 更新日:2019.2.15
総勢50名を動かし続ける、モチベーションの秘密とは。
‐50人もいらっしゃるんですね。それだけ大人数だとメンバーの皆さんのモチベーションのマネジメントなどが大変じゃないのかなと思うんですが、皆さんが続けていける理由はなにかありますか?
川相 そうですね…イベントにやりがいを感じている人は多かったと思います。みんなでイベントを運営するので、そのことに大きな達成感ややりがいを感じます。
あと、どのイベントに携わるか、そのイベントでどの仕事をするか(広報としてイベントの告知をするのか、営業として外部の人に協力のお願いにいくのかなど)決めるのは自分なんです。そのように、任されるんじゃなくて自分でやるって決めたから、続くモチベーションっていうところもあると思います。
尾持 あとは一回生は二回生を見ていて、もっとこうしたらいいなあと思うことがあるんですよ、それは毎年同じで。そういう既存のものを受け継ぐんじゃなくて、自分たちが主体となって着物企画を運営していくぞっていう意識もモチベーションの一つだと思います。
‐内発的なモチベーションが大きいんですね。尾持さんは二年間やられてきて、どういったことを感じられましたか。
尾持 例えばイベントを運営するときに必要な能力って色々あって、それこそ時間を守るとか、事務的なところもあれば、人としての魅力もあって、ほかの人がついてくるとか、後は何か実現したいっていう強い思いがあって、こだわりを持っているとか。
そういうのって全部持っている人はあんまりいなくて、それぞれに何かできることがある子たちがいて、その子たちが各自の力を発揮してイベントを運営していく中で、人から影響を受けてこういうことをできるようになろうとか、実際になった部分とか、互いの能力を補い合う中で、それぞれの能力が上がっていくっていうのは実感しました。
‐伝統文化を扱っているっていることはもちろん、そういったお互いにリスペクトされているところも着物企画の魅力に感じます。
川相 いま、各自の力を発揮してというお話がありましたが、私は着物企画にいて周りのメンバーに対する尊敬しかないです。すごいアイデアマンもいれば、場を冷静に見れる人もいれば、議論をしていると自分にないものをみんな持ってるなってすごく感じるんです。
‐川相さんは、次期副会長になられるんですよね。
川相 はい。一回生はいま、運営代になったときに、着物企画がどういうイベントをやっていくかっていう、一番大事な話し合いをしてるんですけど、それぞれメンバーにはすごい熱意があって、でも全然違う意見を持っています。
だから議論を回すときに、どうしたらみんなが納得できる形に持っていけるのか、すごく苦労してます。
‐来年度の京都着物企画は、どういった形になるんでしょうか。
川相 私たちの代は革新派というか、これまでの伝統を大切にしつつ、新しいチャレンジをやっていきたいと思っています。失敗もあるとは思うんですけど、イベントのコンテンツや組織の形など、既存のものを受け継ぐだけでなく、変えるべきところは変えていきます。
着物企画は、まだできて7年目のとても若い団体です。だからこそ先輩がやってきたことをただ受け継ぐのではなく、毎年組織体制やイベントの内容を少しずつ変えて、よりよい方向に進んでいます。
一年間、着物企画で活動をしてみて、“このイベントはこうしたらもっと効果を出せるんじゃないかな”と思うことがいくつかありました。なので、そこを改良して、もっともっと若者に影響を与えられる団体を目指します!
‐色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。来年度の京都着物企画のご活躍も、楽しみにしています!
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Follow @bicyear京都大学文学部地理学専修三回生。好きな食べ物はチョコレートとスープカレーです。
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