社会人インタビュー
焼き芋屋で府庁職員!?地域のハブとして機能し始めた若者の現在地と新たな挑戦と。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:9分
- 更新日:2019.5.7
府庁から逆オファー!?
(府庁でのお仕事の様子)
-話は変わりますが、現在、京都府庁で職員としてもお仕事をされているとお伺いしました。
はい、期間限定ではありますが、去年の12月から府庁職員として働いています。
※2018年12月~2019年5月まで政策企画部 企画参事付(旧、府民生活部 府民力推進課)にて協働コーディネーターとして勤務
-焼き芋屋さんが府庁職員になられたキッカケは何だったのでしょうか?
私のブログを見られた府庁の方からご連絡を頂いたのがキッカケになります。
-府庁側から逆オファーがあったのですね。
普段、いろんな地域で営業しているので、各地域の取り組みを「ちょうど良く知っていた」というのが大きかったのかなと思います。
具体的には、どのようなお仕事に携わられているのでしょうか?
協働コーディネーターは、主に地域の課題解決などに取り組まれている非営利な組織や団体の支援をさせて頂くことがお仕事になります。
その中でも私はこれまでの経験を活かし、学生団体など、若い人が中心となって活動している非営利団体に対して当課を知ってもらう、認知を高める活動をしています。
例えば学生団体向けのイベントを開催したり、相乗効果が生まれそうな学生団体同士を繋いだり、SNS等で情報を発信したりと、色々と活動させて頂いています。
また、私は期間限定の府庁職員ですので、このような若い人をターゲットとした活動を今後、私がいなくても続けていけるよう、府庁に人の繋がりやノウハウなどを残せればと色々と動いています。
-属人的にならないように、ということですね。これまでフリーランスとして活動されてきたわけですが、組織に属してみて驚いたこと、困ったことなどはありますでしょうか?
まず、朝起きることの辛さを痛感しました(笑)
毎朝決まった時間に起きて、決まった場所に出社するというのは、大多数の社会人の方にとっては当たり前のことだと思うのですが・・・
-焼き芋屋さんのメインは夕方からですからね。
さらに言うと、フリーランスは自分で営業時間を決められますので、例えば天候が悪くて焼き芋が売れそうにない日は早めに営業終了することも簡単にでき、そういった自由度の差は大きいなと改めて感じました。
-他には何か感じられたことなどありますでしょうか?
お給料のありがたさはもちろん、業務の中で書類を作成することが多いことにも驚きました。焼き芋屋さんで書類を作ることは、ほぼなかったので(笑)
-確かに(笑) どのような書類を作成されるのでしょうか?
例えば起案書とかですね。
行政も組織で活動していますので、新たな取り組みなど、これまでと異なる活動をしようとする際には然るべき方々の承認が必要で、当然と言えば当然なのですが・・・。
あと、これは組織に属しているかどうかの差ではないと思うのですが、『府庁職員』という肩書は『焼き芋屋さん』という肩書に比べて、地域コミュニティに溶け込むハードルが少し高いように感じました。
-と言いますと?
府庁職員として府民の方と接すると、硬いイメージを持たれることが多いと言いますか、気軽に話しにくい面もあるようで・・・。
これまで焼き芋屋さんとして様々な地域コミュニティに触れてきましたが、初対面の方からも気軽にお声がけ頂けることが多かったので、肩書1つではあるのですが、随分違うモノなんだと驚きました。
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