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社会人インタビュー

年収100万円から1億円。元P&Gトップセールスが選んだ実力主義の世界。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:12分
  • 更新日:2016.09.07

P&G Japanは年功序列で上が詰まっている

–現在はP&Gを退社されたわけですが、何かキッカケがあったのでしょうか。

先ほどお伝えした通り、地方の地場の企業様を担当し、目標を大きく上回る115%という数字を残しました。しかし、社内の目に見える評価は何も変わりませんでした。それにショックを受けたというのがキッカケです。106%から115%となりますと、金額ベースで3億円は会社に貢献した計算になります。正直、長野に住みながら毎日、山梨、新潟に足を運ぶのも楽ではありません。あれだけやって、数字を残したにも関わらず、何も変わらないなら、あそこまで頑張らなくても一緒だったんじゃないかと。もちろん内部的な評価は色々とあったのでしょうが。

–なぜ評価してもらえなかったのでしょうか。

P&G Japanは年功序列で上が詰まっているからだと思います。一度P&G Méxicoから私より3つ位が高い社員が出向で日本に来たのですが、その人の年齢は30歳でした。P&G Japanでその位の人は40歳を超えないといないと思います。

–1年目から仕事を任せてもらえたり、働き方が自由だったりと、やっぱり外資系の企業だと、お話を聞きながら感じていたのですが、その部分だけひどく日本的ですね。

仕事自体は好きでしたし、色々任せてももらえました。担当するビジネスの規模も小さくないですし、働き方も自由で色々と自身で工夫することも出来ます。ハッキリ言って年収も高いと思います。ただ、私はこの評価を受け入れることが出来ませんでした。選考過程や入社前の説明では、P&G Japanのセールスは年齢に関係なく、数字で評価して頂けると伺っていましたので、なおさらショックでした。

–同期や先輩など周囲の方は同じような不満を持たれていたのでしょうか。

私と同じセールスの同期は現在半数近くが退職していると伺っています。もちろん一人一人理由は違うと思いますので、この数字だけで彼らが私と同じ不満を持っていたとは言えませんが、全く無関係でもないと思います。退職後、ベンチャー企業へ行かれる方も多いですし。

年収100万円の人から1億円の人まで

–そのような経験をされ、転職活動を始められたというわけでしょうか。

ちょうどその頃、たまたま現職のマネージャー兼ヘッドハンターにお会いする機会があり、お話を聞いているうちに徐々にという感じでしょうか。

–初めてその方にお会いした際、どのような印象を持ちましたか。

イキイキしていると感じましたし、凄く優秀な方だというのはすぐに分かりました。

–P&G Japanの方とは違ったのでしょうか。

P&G Japanの方も優秀は優秀なんですが、現状に満足している方も中にはいまして。年功序列だということと、30歳前後には多くの方が年収1000万円に到達しますので、その環境に満足しているような方もいました。

–マネージャー兼ヘッドハンターの方とお話した中で、どのような点に最も惹かれたのでしょうか。

やはり、年齢も性別も関係なく、純粋に数字で評価される点ですね。頑張ったら頑張った分だけ評価してもらえるといいますか。リアルに年収100万円の人から1億円の人までいますから。

–100万円から1億円ですか。凄い幅ですね。

収入より経費の方が多い方もいますし、逆に大手広告代理店から転職されてきて、年収が十何倍になった方もいます。

–大手広告代理店の十何倍も凄いですが、経費の方が多い方は生活出来ないですよね。その方はなぜ辞めて、転職なりされないのでしょうか。

貯金が尽きたら終わり、という生活を送っていると思います。ただ彼らも自身がまだ未熟で、お客様から信頼を勝ち取れてなくて、成果が出せていないことを理解しています。よって日々努力し、お客様に認められるようになれば、すぐに社内でも評価されますので、諦めずに頑張れるのだと思います。私も他人事ではなく、努力を怠れば、すぐに同じ目に合うことは常に意識しています。

–厳しい世界ですね。

自分の目の前は常にグランド・キャニオンだと思って、仕事に取り組んでいます。


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