社会人インタビュー
自動運転の普及する未来へ。私が三菱自動車へ転職した理由。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:7分
- 更新日:2017.02.23
新しい技術の実用化は楽しみでもあり、不安でもあり・・・
–それじゃあ、ちょっと質問を変えますが、今の会社ではどんなお仕事をされてるんですか?
三菱自動車では事業企画を行っている部署にいます。
–なんだかすごいところに行きましたね。
いえいえ、部署の名前はすごいんですが、実質まだまだ部長やマネージャーに勉強をさせてもらっているというところでして。
–まぁ、まだ4ヶ月ですもんね。
そうなんです。でも、部署自体もキャリア採用の人間が多くて活気があるところですので、自分自身フィットしているように感じています。
–なるほど。より自分が働きやすい環境になったということですね。
そうです。でも、まぁなんというか、色々大変なこともありますね。
–仕事量が増えちゃったりとか?
いえ、それも前職と同じくらいですね。
–へぇ、じゃあなんていうか色々問題があったからってことですか?
まぁそういうことですね。特に直接クライアントに接触する営業などはもろにそういう企業イメージのマイナス部分を受けている感じですね。
–これから頑張って挽回しないといけない時期というわけですね。
ええ。でも、これからどんどんと新しい技術がコンセプトの部分から実用レベルまで降りてきますので、そこはとても楽しみであり、そして不安でもあり・・・。
–たとえばどんな技術ですか?
まず今一番、自動車業界で躍起になって開発競争をしているのが、運転の自動化です。この運転の自動化はすでに欧州や米国などでローンチされており、砂漠の直線をまっすぐ走り続けるといったときには重宝されています。対して日本では全く普及していないということもあり、ある一定の水準まで技術が成熟すれば指数関数的に技術は向上し、一気にローンチレベルに達すると予想しています。
–しかし、日本で自動化が遅れたのには何かしらの理由があるかと思いますよね。
もちろん、日本は地形上直線が少ないということもありますし、また自動車産業の一企業が経済全体に及ぼすインパクトが大きいということも遅れの原因となっているように思いますね。
–実際にやろうとするとある種の政治力学をクリアしないといけないし、道交法も変えないといけないところも出てきそうですね。
会社自体に活気や開発機運が強くある三菱自動車
–さて最後の質問なんですが、前職と現職を比べてみて、どういった点で相違点がありますか?
やはり前職と違う点でいうと仕事へのモチベーションというところでしょうか。もちろん前職が悪い企業だったとは全く思いません。安定もしているし、現職の企業と比較しても売上などの規模感も近しいところがありますから。
–モチベーションが高い人が多い?
人というところもそうですが、個人レベルでモチベーションを高くしているというよりも会社自体に活気や開発機運が強くあると感じます。ちなみに現在いる部署には三菱商事からの出向社員がいるので、一メーカーという範疇を超えて刺激を受けることが多いということもモチベーションアップにつながっているかもしれませんね。
–前職で3年間仕事をする中でそういった、自分に本当に大切なものを見出したということですね。
やはり転職面接では学生のときに言えなかったことや、学生のときなら自分をよりよく見せたりしてうまく行かなかったということが無くて、コミュニケーションがとても円滑だったと思います。
–学生のときって言いたくても言えないことありますもんね。
そうそう。そう言えば私、学生のときにロームの海外営業を受けたんですけど、面接直前に、あなたは人事採用で受けてもらいますねって言われて、何も言い返せずにそのまま志望動機が海外営業のまま面接を受けてしまったことがあるんです。
–それは大変ですね。面接の直前に人事採用の志望動機を考えたわけですか?
そうです笑 でももちろんそんな付け焼き刃の志望動機じゃだめで結局落ちました。思えば、あそこでしっかりと私、海外営業志望なんですけど!って言えばロームから内定がもらえたのかなぁとも思ったりもします。
–そうですね、私にも身に覚えがあることです。あ、すいません最後って言ったんですがもう一個!
いいですよ(笑)
–今これから就職活動を行っていく学生などに何か一言あれば。
うーんそうですねー。やっぱり自分が何がしたいのかをしっかり考えることですね。漠然とではなくて、もっとしっかりと。それと、自分自身が感じたことですが、大学(大学院)では民間企業の仕事についてあまり多くのことを知ることは出来ません。だから前もって実際にインターンなどで仕事を体験したり、叱られたり、一杯失敗をして、仕事を生身で感じてほしいと思います。
–そうするとミスマッチも減るってことですね。ありがとうございました。
店を出て品川駅へ歩く最中、話し足りずに歩きながらも様々なことを語ってくれたAさん。ふとビルを見上げて「大きいなぁ」とつぶやく彼女の横顔は新たな仕事への高揚感に満ちあふれているように見えた。
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ビックイヤー編集部です。単なる就活対策などではなく、これから何十年と続くであろう学生皆様のワークライフが、より素敵なものになるよう、記事をお届けいたします。
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