社会人インタビュー
科学の限界への挑戦。若宮教授の描く、『持続可能な未来』とは。(後編)
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Writer|古河 秀鴻 |
- 読了目安時間:7分
- 更新日:2018/4/18
学歴ではなく、必要とされる能力を。
-若宮教授は京大卒だと存じておりますが、出身者として京大の学部生や院生に、こうなって欲しいという期待はございますか。
当時、私は独特な”京大らしさ”というのに惹かれて、他の進学先を一切考えず入学しました。
ノーベル賞を取るぐらい真剣に学問を追求する、「尖り」と形容されるような、他の大学とは違った芯の強さを感じたんですね。そういったものを本学の学生には一層持ち続けて欲しいなと思います。
-今の京大生は一世代前に比べて「丸く」なっているんでしょうか。
そうかもしれないですね。私の世代では、良い意味で変人が多かったです。それは単に変わっているだけではなくて、芯が強くて、一癖も二癖も持っているような人間です。
そういう変わった人間達が日常の場で、ずっと対話を通じて議論をするわけです。自分の意見をハッキリと言う訓練になっていたように思います。
-それでは大学生全体に伝えたいことはありますか。
就職で大企業に入れば終身雇用されると信じている方も多いと思います。しかし、近年は大企業の倒産、もしくは倒産とまではいかなくとも、経営不振や企業買収、再編が目立ち、日本独特の終身雇用の文化は失われつつあります。
そんな中、新しい職場では個人の能力や才能が問われるわけですよね。いかに目立って、いかに重宝されるかが、社会で働き続けられるための鍵になってくると考えます。
そのことを頭の片隅に置いて社会に出ないと、学歴があったとしても、淘汰されてしまいます。企業からすると何も生んでくれないわけですから。逆に、優れた能力やユニークな才能を持っている人は、どこに行っても重宝されるでしょう。
なので、就職活動に際しては、終身雇用という甘い夢を見ずに、企業側ひいては社会に必要とされるような強い能力を持って、臨んで欲しいなと思いますね。
-会社が安定していても、雇用の面で安定していないことは多いですものね。
例えば仮に、これから太陽光発電の産業が成長していくと、太陽光発電ではない既存の電力会社は、立場を取られ縮小していくことも有り得ますから。
これからの若者は移りゆく社会の中で、「社会全体を俯瞰する目を持つ」必要があると、私は思います。
-本日は貴重なお時間を取っていただき、ありがとうございました。
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京都大学経済学部2年生(兵庫出身)。アスリ・チョルパンゼミ所属。企業・研究分野の取材をメインに担当します。宜しくお願いします。
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