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ロックバンドSiMを京大に⁉ 学生インターンの活動に勤しむ、彼の野望とは。
Writer|妹尾 脩平 |
- 読了目安時間:10分
- 更新日:2018.5.25
学歴ではない「力」を。
-ここからは、舘さんのドリンクメーカーでのインターンのお話を伺えたらなと思います。具体的にはどのような業務に携わっていらっしゃるのでしょうか。
学生アンバサダーとして、京都大学に自社ドリンクを根付かせていく、というのが僕の業務になります。日本に限らず、世界中で多数の大学に1人ずつ大学生のアンバサダーがいて、大学ごとにマーケティング戦略を練っているという感じですね。
具体的な業務内容としては、学生が主催するスポーツイベントやパーティーイベントなどのサポートを行うことが多いです。自社製品がマッチするシーンに顔を出しているといった感じですね。
-各大学に1人ずつアンバサダーが居るということは、それぞれの大学で戦略に違いが生じたりするのでしょうか。
そうですね。大学によって違いは出てきます。例えば、京大とその他の大学だと大きく色が違ってきます。
自分の担当である京大の特徴で言いますと、やはり何においても学風である「自由」とどう向き合うか、ということを感じますね。
昨年、数学の問題を貼った箱の中に、自社ドリンクをサプライズとして入れておき、問題が解けると中身を取り出せるようになる、というイベントを実施したのですが、その際は好きな場所に箱を置けたりで、「自由」を上手く活用できました。
また、京大の学生の特徴として、底抜けに明るい人ほど賢いんですよね。自社製品をサンプリングする際にも、「何がいいの?」、「詳しく説明してほしい!」と訊かれるんですよ(笑)そういう質問にもうまく対応して、ファンの方を増やしていくのも僕の仕事です。
-そうなんですね。それでは、なぜそのインターンに参加しようと思ったのでしょうか。そのいきさつを教えて下さい。
僕の場合だと、京大担当の前アンバサダーであった先輩が僕の知り合いでして。その方に後任として誘って頂けたことがキッカケですね。
勿論、最初は「学生アンバサダー」と言われても何をしているかよく分からなくて。ただ、それが僕の興味を掻き立てたんです。「一体何してるんだろう。面白そうだな。」って。この興味が、僕がアンバサダーを始めた1番の原動力ですね。
また、「学生アンバサダーは各大学に1人」というのも希少性が高いと思いまして。アンバサダーとして働くことによって、貴重な経験ができるのではないかと考えたことも、このインターンを始めた要因の1つです。
-興味があることに飛び込んだ、ということですね。何事にも関心を惹かれたことにチャレンジする気質なのですか?
そうですね。でもチャレンジ気質になったのは大学に入ってからですね。京大という自由な環境に身を置いてみて、「自分発で物事を進めていく必要があるな」と考えるようになりまして。
例えば、バンドを始めてみたりもしました。高校でもギターボーカルとしてコピーバンドを組んでいたのですが、大学からは自分たちで作詞作曲も行うバンドを組んでみようと。
実際にオリジナルで曲を作り、レコーディングをし、ライブも行うというのは物凄く刺激的でした。チャレンジしてみて良かったと思いますね。
YoutubeにMVをアップロードしている他、Apple musicやSpotifyでも僕達の楽曲が聴けるようになっているので、宜しければそちらの方も是非聞いていただきたいです!
・Apple music STILL / She’s a Rael
・Spotify STILL / She’s a Rael
・所属バンド[She’s a Rabel]のtwitterアカウント
‐そうなんですね。大学に入って色々なことにチャレンジする中で、価値観が変わったりはしましたか?
価値観は大きく変わりましたね。京大生の中には、「学歴が大事だ。学歴によって上位に立てる。」といった気持ちが、少なからず存在しているように思うのですが、その感情が全く消えました。
勿論、学歴が有利に働く面もあるとは承知しています。しかしながら、発想力だとか、論理的思考力だとかは、必ずしも学歴に比例しないと思うんですよ。
他大学のインターン生を見ていても、世間的には偏差値が高くないと言われている大学のアンバサダーが、すっごいクールな提案していたりとかで。そういう場面に出くわすと、学歴よりも大事なものがあるし、学歴って社会に出てからは役に立たないのかもなと。
-それでは、他大学の学生と数多く接してきた立場から見て、その発想力や論理的思考力のようなものって、どうすれば鍛えられると思いますか?
それは「環境」だと思います。どういった環境に自分の身を置くか、ということですね。
授業に出て、サークルに入って、友達と遊んで、っていう大学生活も楽しいとは思うんですよ。ただ、それだけだと物足りなくて。まあ高校までは自分もこんな感じだったんですけれども。(笑)
周囲と切磋琢磨できる環境に足を踏み入れて、「やらなくてはいけない」という状態に自分を追い込めば、僕みたいな怠惰な人間でも「自分を磨かないと」と思うようになるんですよ。
そういう意味では、自分が身を置く環境というのは、「戦闘力」を高める上で重要なポイントになるかと思います。特に僕のような怠惰な人間には。
自分が参加しているインターンに関しては、他のアンバサダーが何をしているかということがハッキリ見えるんですよね。自分が特に結果を残せていない傍ら、隣の大学のアンバサダーはクールな施策を打てている、といった風に。インターン生同士で競争している訳ではないのですが、周囲から大きな刺激を受けることになります。
>> 次頁「自分を磨きたい。」
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