「はたらく」のミスマッチをゼロに。

spot-light

理学部生が宇宙に見る夢。いつか、土井 隆雄先生のような宇宙飛行士に。

Writer|木原 弘貴 Writer|木原 弘貴
  • 読了目安時間:10分
  • 更新日:2019.2.27

天羽 将也、京都大学理学部3回生。昨年度の京大SPECに採択された「脳でオーロラは聞こえるか」の研究メンバー。前回の取材から約1年が経ち、その間、パラボリックフライトに参加する傍ら、JAXAコズミックカレッジの講師としても活躍。物理学者・宇宙飛行士を目指す彼の価値観や宇宙のロマンに迫る!

いつか、土井 隆雄先生のような宇宙飛行士に。

-本日はお忙しい中、有難うございます。お久しぶりです。では最初に自己紹介も兼ね、天羽さんがこの一年でやってこられた活動について、教えてください。

そうですね。大きく分けると三つあると思うので、順を追って説明したいと思います。

一つ目の活動としては、パラボリックフライトで微小重力を体験したことです。体験そのものがとても衝撃的で、自身の宇宙に対する理解が深まりました。

加えて、その体験を通し新たな人と出逢えたことが非常に大きかったです。

また、パラボリックフライトでの活動はかなり行動力を求められるものだったんですね。その中で勇気を出して、貪欲に行動していく大切さを改めて感じることができました。

二つ目は、一昨年に行ったオーロラの実験研究を踏まえ、その研究結果を社会に還元するという観点から、JAXAさんからのお誘いもあり、教育活動を行なっていました。

-教育活動とは具体的にどのいったものなのですか?

コズミックカレッジというものでして、形式としては小学生に対して、オーロラを題材に授業を行うといったものでした。

小学生にどのようにオーロラについて学んでもらうのかという所から、オーロラの研究メンバー全員で考え、プログラムを作っていきました。

三つ目は、研究者になるために物理や数学の勉強に取り組んでいたことです。これが日常生活の大半を占めていたと言えますね。

-簡単にまとめていただき有難うございます!まさに充実した日々ですね。

そうかも知れません(笑)

今、大きな夢として二つありまして。一つは物理学者になることです。もう一つは宇宙飛行士になることですね。

宇宙飛行士の中でもミッションスペシャリストという枠があるんですけど、理系の知識を活かした人材活用を目的とした枠なんですね。そこで活躍できるようになりたいと考えています。

-宇宙飛行士って、肉体的・精神的・知的など様々な観点で求められるハードルが非常に高い職業であると思うんですが、そのために勉強面以外で普段行われていることはあるのでしょうか?

体力面の強化ではランニングなどを心がけています。とはいえ、筋トレなどへのモチベーションの維持って非常に難しいと思うんです。

どうしても長期的な目標だけでは難しい部分があって。

だからこそ長期的な目標と短期的な目標の両方を持つことが、とても重要だと思います。そして、それに沿った短期的な目標を常に設定し、更新し続けることが大切だと感じます。

自身を例にするなら、無理やりマラソンに申し込むことで意図的に短期的な目標を設定し、マラソンで完走するためにトレーニングを行うといったような感じですね。

-では、その遠い目標である宇宙飛行士になるために前へ進み続けられている原動力はどこにあると思われますか?

宇宙飛行士に関しては、自分の周りに同じ夢を持った人がいるという環境面が大きいと思います。また、そういった環境を自ら作り出すことを心がけていますね。

具体的には、京大宇宙ユニットに所属の土井 隆雄先生(宇宙飛行士・日本人で初めて船外活動を行なった方)とお話する機会などを意図的に設け、自らを奮い立たせようと動いていたことが挙げられると思います。

-学生の立場で、そのような方とお話する機会を設けるのはハードルのあることのように感じます。実際、どのようにコンタクトを取られたのですか?

京大宇宙ユニットで開講されている有人宇宙学ゼミに参加したのがキッカケです。

また、パラボリックフライトの監修が土井先生であったこともあり、その活動中に土井先生に自ら話に行くことを意識していましたね。

-今までのお話の中で「行動力」というワードが随所に出てきますが、天羽さんの中で行動力は先天的にあったのでしょうか?

高校時代から興味があったことを先生に聞きに行くとかはしていましたけど、特に意識したことはなかったですね。無くは無かったという感じかもしれません。

ただ京大に入学してから大きかったなと思う変化としては、周りの環境がありますね。

例えば、自分が高校生時代の時には「宇宙飛行士になりたい」などと周りに話してもなかなか相手にされなくて。

京大に入学してからは、そのような想いを周りに話した時、その想いを応援してくれるという部分は非常に有り難かったです。

その中で自分を素直に出せるようになってきたのかなと。それに伴って自身の行動力も高まってきていると思います。

-確かに。距離感とステップの小ささはモチベーションの維持の観点からも非常に大切と言えそうですね。

その観点からは自身のモチベーションの変化を記録するようにしています。

具体的にはモチベーションの上がった時は、どのようなものに自身が奮い立てられたのかなどをメモするといった具合です。

逆に下がった時のことを分析することもありますね。勉強に対するモチベーションとかは下がる時もありますが、本来は保つべきだと思うんで。

-分析家の一面もあるんですね。


>> 次頁「「パラボリックフライト」で経験した微小重力の世界。」

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で[公式] ビックイヤーをフォローしよう!