社会人インタビュー
Over 40の現役ドリーマーが体現する、共感を呼ぶ夢の追いかけ方。
Writer|ビックイヤー編集部 |
- 読了目安時間:11分
- 更新日:2019.3.8
探偵手帳が欲しい!
-この度はお問合せ頂き、誠にありがとうございます。早速ではありますが、池西さんはロックバランシング・アートを通じて叶えたい夢をお持ちだとお聞きしています。
はい、たくさんあります(笑)
-では1つずつ、お伺いしてもよろしいでしょうか。
私は京都府亀岡市の出身で、京都や大阪で多くの時間を過ごした関西人なのですが、例にもれず探偵ナイトスクープが好きで・・・
-TV番組の?
そうです。なので探偵ナイトスクープに出て、探偵手帳をもらうのが長年の夢なんです。
既に私の頭の中にはロックバランシングを使って、どのように番組に取り上げて頂くか、そのイメージも出来上がっているんです。
-それはどのようなイメージでしょうか。
私は職場近くにある高野川(京都市)で創作活動をしていることが多く、そこを通りかかった人は誰でも私の作品を見ることが出来るようにしています。
そのため、いつか誰かが私の作品に興味を持ち、誰が何のために作ったのかが気になり、探偵ナイトスクープに制作者を探して欲しいと依頼を出さないかなと(笑)
ロックバランシングを始めた当初からこの展開を狙っていました。
ただ、先にTwitter上でバズってしまいましたので、今ではこの展開で取り上げ頂くことは難しいかなと思います。
-ロックバランシングはいつ頃、始められたのでしょうか。
3年程前だと思います。始めた当初はアートとは程遠いような出来栄えの作品しか作れなかったのですが、上手になれば必ず注目してもらえると確信していました。
-Twitter上ではどのような経緯でバズった(注目を集めた)のでしょうか。
私の作品を偶然見かけられた方が、作品の写真と共に『誰ですか、高野川でこんな超絶技巧をやからしたのは。先生怒らないから名乗り出なさい。』とTweetされたのですが、これがバズって。
当時、私はTwitterを始めたばかりでフォロワーも1人、2人しかいなかったので、そんなことが起きているなんて、すぐは分からなかったのですが、過去に投稿した私のTweetに「もしかして、あなたが作ったのですか?あなた…大騒ぎになってますよ!」ってコメントをくださった方が居て・・・で、そのTweetを見てみると私の作品でした。
せっかくなので『先生、僕が作りました!』と返事を出し、この波に乗っかりました。すると、フォロワーが一気に5,000人とかになって(笑)
-それは凄いですね!
当時はまだTwitterを使いこなせてなくて、通知オフできることも知らなかったので、1日中スマホが鳴っていました(笑)
-探偵ナイトスクープではありませんでしたが、池西さんがロックバランシングを始めた当初にイメージされていた注目のされ方に近いですね。
はい。なので、狙いはよかったと思います。
-既に様々なメディアで取り上げられていますが、探偵ナイトスクープからのオファーはまだ来ていないのでしょうか。
ないですね。でも全然諦めていなくて、別のパターンで取り上げて頂けるよう、さらに創作活動に力を入れています。
-別のパターンとは?
以前に中学生からの依頼で、その子がバイオリンを始めたキッカケの人を探すという回があって。
-探偵ナイトスクープの?
そうです。
その子が3歳の頃に家族で北海道旅行していたんですが、その旅行中に偶然、路上でバイオリンを演奏しているおじさんと出会い、その音色に感動して、その子もバイオリンを始めたらしいんです。
で、11年が経って、その子も中学生に成長し、その間ずっとバイオリンを続けていたんですが、バイオリンに出会わせてくれた、そのおじさんにどうしても御礼が言いたいということで、そのおじさんを探して欲しいという回で。
-なるほど。
で、最終的にそのおじさんは見つかるのですが、脳梗塞で半身不随になっていたんです。
最後に依頼者であるその子が、11年前におじさんの演奏で聞いた曲を、おじさんの前で演奏し、御礼を伝えるんですね。
すると、おじさんが自分のバイオリンをその子にプレゼントするというお話で・・・。
こんな風に、他人に影響を及ぼせるなんて、凄く素敵なことだなと思って、号泣したんですが、それと同時に「これや!」とも思いました。
-と、言いますと。
私の作品を見た人が、それをキッカケに何かに目覚め、何年後かに「今の私があるのは、あの時、偶然見かけたロックバランシング・アートのおかげなんです。」といって、私を探すというパターンを狙っています。
そのためには人の心に響く、より芸術性の高い作品が必要なので、日々、創作活動に邁進しています。
-数年後、或いは数十年後を見据えた種まきということですか。
そうです。
-ふと思ったのですが、既に様々なメディアに取り上げられている池西さんであれば、話題性もあるので、TV局へ直接アプローチした方が早くないでしょうか。
探偵ナイトスクープって、探されるパターンの方がかっこいいというか面白いじゃないですか。なので、それは、今は我慢しています(笑)
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