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社会人インタビュー

理想の暮らしはスナフキン!?事実婚・多拠点で生きる写真家夫婦のこれまでとこれからと。

Writer|ビックイヤー編集部 Writer|ビックイヤー編集部
  • 読了目安時間:12分
  • 更新日:2019.3.4

理想のワークスタイルを目指し、会社とネゴシエーション。

-現在は気象予報士とフォトグラファーという2足の草鞋を履いているとのことですが、今後も変わらず、2足の草鞋を履き続けたいと考えているのでしょうか。

其田 仕事の内容自体はどちらも好きで楽しいのですが、気象予報士の方は会社員として働いていますので、決まった時間、決まった場所で仕事をしなければならず、私はそれがかなり苦手で・・・

出来れば、在宅勤務や、時間と場所にとらわれずに働けるような立場になれると凄くいいなと。

-今の会社でそのようなワークスタイルは実現可能なのでしょうか。

其田 うちの会社は懐が深く、寛容なところがあって、元々は副業も禁止だったのですが、それを当時の役員と交渉させて頂き、フォトグラファーとして活動することを特別に許可して頂きました。

また、フレックス勤務制度を2年ほど前に組合を通して会社に提案し、今年の3月からテスト運用が始まるのですが、その被験者として適用頂けることとなりました。

なので、少しずつですが、私の理想とするカタチに近づけているのかなとは思います。

-寛容な会社も凄いですが、会社の中では若手な其田さんがそのような働きかけを自らされていることも凄いですね。

其田 これまでに、このような働きかけをした人はいなかったようです。

働き方改革なども言われている昨今、会社側もそういったことを考えていかないといけないという意識は元々あったみたいなので、上手く時代の波に乗れたのかなと思います。

-少し話を戻しますが、先ほど写真が好きというお話が出ましたが、何かキッカケなどはあったのでしょうか。

其田 大学生の頃、カナダに留学したことがあるのですが、現地で撮った風景写真の評判が良くて、一気にのめり込みました。

また、その時の写真を御苗場(おなえば)というグループ写真展に出したのですが、そこで様々なフィードバックを頂けたことも大きかったと思います。

-昔から写真を撮られてはいたのでしょうか。

其田 いえ、カナダに留学する直前にバイト代で初めてカメラを買いました。確かニコンのP300というカメラで3万円くらいでした。

-では、ほぼ初めて撮った写真を写真展に出されたんですね。

其田 はい。ヨーロッパとカナダの風景写真を4枚出展しました。

その写真展でまったく面識のないおじさんに「風景写真はその場に行ければ、誰でも撮れる。君はもっとストーリーのある写真を撮りなさい。」とアドバイスを頂きました。その時は、否定された気持ちになって、ちょっとムッとしちゃったんですが。

有馬 余計なお世話的な(笑)

其田 そうそう(笑)

でも、よくよく考えると確かにそうだなと思うようになり、そこから風景写真ではなく、人物写真、ポートレートを積極的に撮るようになりました。

これが今のフォトグラファーの仕事に繋がっていると思います。

-「あなたにしか撮れない写真を」という意味だったのでしょうね。

其田 そうですね。いろんな意見も捉え方次第で自分の血肉になるので、写真は見られて意見をもらってなんぼだなと感じました。


>> 次頁「会社向きの人間じゃない・・・」

 

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