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強豪私大野球部と渡り合う「進化し続ける」京大硬式野球部の秘密。
Writer|小林 亜湖 |
- 読了目安時間:7分
- 更新日:2019.4.22
野球にかける大学生活。その実態は?
-野球部に入って、思い描いていた大学生活と相違はありましたか?
うーん…もうちょっと大学生らしいというか、いわゆる華やかな大学生活を想像してましたね(笑)
でも実際は生活自体が部活中心で、もうずっと部活にどっぷりって感じですね。だいたい毎日2限くらいから始まって15時から練習。18時半に全体練習が終わって20時半まで自主練して、家に帰って寝るか、バイトがある日はバイトしてって感じです。これの繰り返しです。
公式戦の後にオフがあるんですが、その時も野球部員と旅行したりして…ほんとに生活主体が部活になってます。
まぁ、でも後悔はないです。やりたいことを思う存分にやれていると思ってるので!
-先ほどから感じていたのですが、部員同士の仲がとてもいいんですね。野球部って上下関係とか厳しいイメージがあったのですが、そういったこともないんですか?
そうですね、縦社会をあまり重視しない部活ではあります。京大ということもあって浪人して入ってきてる人も多いので、同じ回生でも年齢が上下するんですよ。
後輩が同い年、あるいは一個上ということも少なくないので上下関係は意識されないです。しかも進学校の野球部出身ってなると被る場合も多いですから。
新入部員が高校時代の野球部の同期っていうパターンも珍しくなくて、そういった意味でも上下関係に関する厳しいルールがあるってことは特にないですね。練習もポジションごとに行なってるので部活全体としてあまり回生意識はないです。
-大人数の組織として、部員同士のコミュニケーションが円滑にとれているのは良いことですよね。
運営自体に選手が関わっていて、組織自体が学生主体な分、部員それぞれが対等な関係で部活に属してるんですよね。
練習メニューもそうなんですが、事務的なことも部員でこなしてるんです。選手も含めた部員全員に役割がありまして。
例えば環境整備班っていうのがあって、グラウンドの整備をしてくれたり。道具班は道具を管理して、足りないものがあれば発注したり…
あとはマネージャーが会計を管理してくれたり、新入生勧誘を担当するリクルート班、対戦相手のデータ分析を行うデータ班、試合の動画を撮る動画班…僕だったら広報を担当しているので、SNSで部活のことを発信したり、PVを作ったり、あとブログをマネージャーと協力して書いたりしていています。
こんな感じでみんなで運営を行っているので、それは大きいかもしれないですね。
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