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社会人インタビュー

かるた名人×頭脳王×首席合格者。後輩が訊ねる「粂原 圭太郎の全て」。(後編)

Writer|木原 弘貴 Writer|木原 弘貴
  • 読了目安時間:13分
  • 更新日:2019.4.26

第65期名人の私が今出来ること。

-一般的に20代後半と言えば気持ちの面は衰えなくとも、肉体面では衰えを感じ始める年代だと思います。粂原さんご自身は肉体的に以前より衰えたなと感じることはありますか?

今の所はまだないですね。これからガタがくるのかもしれませんが。ストレスの少ない生活を過ごしていれば細胞のターンオーバーも活発なので、そこに助けられているのかもしれません。

あと楽しいことをしている時間が多いので、人より笑っている機会が多いように感じます。精神的な疲労がたまらないような生活を過ごしています。

だから元気で過ごせているのかなとも思います。

もしかすると、これから支障をきたす場面があるかもしれませんが、あまり気にしていません。やはり、私にとっては「今」が大切なんですよ。

-ストレスの少ない生活ということで。粂原学園を起業されて、生きていくという選択に不安はありませんでしたか?

なかったですね。仮に失敗しても違うことをやればいいだけじゃないですか。成功するまで挑戦すればいいと思っていましたし、今もそう思っています。

成功する秘訣は本当にシンプルですよね。成功するまでやるだけですから。加えて、キチンと検証を行いながら、やっていたので失敗する気持ちは微塵もありませんでした。

敢えていうなら、会社を経営し始めてからお金の出ていく時期と入ってくる時期にズレがあることで、しんどい時期はありましたね。

今は有り難いことに4期目を迎え、だいぶ安定してきましたけどね。

-これから先、粂原さんがなりたい自分像はどういったものなのでしょうか?

私という人間は複数の面で出来ています。その複数の面の一つが、かるたの名人であるわけなんですね。

今はかるたの名人の面に非常に注力をしている状況です。私にとって、かるたは自分の人生でしんどい時期を支えてくれた存在でした。

そして今、そのかるたの名人の座に就くことができています。

自分にとって大切な存在であるから、また名人であるからにはかるたに恩返しをしたいという想いを強く持っているんですね。

今、かるたは漫画「ちはやふる」の影響もあり、非常に人気が出始めた競技なんですよ。しかし、その競技人口増大に運営側が追いつけていないという問題があります。

そのせいで、かるたをやりたいと思ってくれた人が、すぐに始められる環境も整っていません。実際に今、大会に出ようと思っても抽選で出場が決まるという風になってしまっています。というのも競技かるたの大会は元々1日で開催していました。

一試合の時間が1時間30分程度かかるんです。となると一日で大会を開催するとした場合、7試合が限界になってしまいます。

結果、7回戦のトーナメント戦が最大の収容キャパとなり、128人しか試合に参加することが出来ません。

そのため試合に出たくても出られないという人が生まれてしまっています。しかし、試合に出たいと思っている人が試合に出ることができない状況はおかしいと私は思うんですね。

加えて、名人の私ですらかるたの大会に参加すると赤字になってしまいます。参加費・交通費・宿泊費などの諸々で。この前、開催された大分での大会に参加した時は合わせて10万円程度の出費でした。

そのような大会が年に10回程度あるのですが、大会の優勝賞金などはあまりありません。このような環境下では、今後かるたの名人になろうとする人が出にくいと思います。

また競技かるたは今「ちはやふる」のラストブームに乗っている状況だと考えます。今度アニメの3期が放送され、漫画もラストスパートに進んでいる状況です。

このブームに乗れている時期に新しい一手を打たなければ、かるたは二度とメジャー競技になることがないかもしれません。

かるたは将棋や囲碁などのメジャー競技と同じポテンシャルを持っていると思います。

小学生からお年寄りまで幅広い年齢層に楽しんでもらえる。年齢も性別も超えて同じ土俵で勝負できる。こんな競技はかるたの他にないと思うんですよ。

そのかるたがマイナー競技の一つで終わってしまうのはもったいないじゃないですか。だから、それをどうにか変えたくて!

そのための活動として現在二つのことを行なっています。

一つはかるたをメジャーにしようとする普及活動ですね。もう一つはスポンサー探しになります。そして今は、特に後者の方に力を入れています。

既にスポンサーの方に支援してもらえている大会もあります。しかし、最高峰の大会でも優勝賞金が3万円程度です。

この状況を変えられると、後世にも名が残る名人になれると思っています。ただ、かるたが強かった名人ではなく、かるたに何らかの形で貢献した人として。

-かるた・学習塾と幅広く活躍されている粂原さんですが、幼少期を含め、ご自身の環境で特殊だったなと思われることはありますでしょうか?

非常に特殊だったと思います。まず、いろんな習い事をやらせてもらえました。実際に取り組んだことでいうと、習字・水泳・卓球・野球・テニス・バスケットボール・英会話・脳トレ系・絵画・体操など。他に覚えていないものもあると思います。

自分の好きなことって、色々なことをやってみて初めて気付くものだと思うんですよね。

その選択肢をたくさん用意してもらい、アクセスできる環境を作ってくれていた親には本当に感謝の気持ちで一杯です。

教育面でもかなり自由な家庭だったと思います。例えばゲームを一日何時間までなどの制限はありませんでした。たとえ深夜2時までゲームしていても一切怒られませんでしたね。あの中で集中力が培われたと思っています。

また、好きなことに没頭することの楽しさを学ぶことができました。面白いことに好きなことを好きなだけやらせてもらえていると自然と飽きるんですよ。

例をあげるなら、小学校高学年の頃、周りの友達がポケモンなどにハマり始める一方で自分はもう飽き始めているという状況でしたね。

-最後に就活を控える、もしくは就活中の大学生に向けて先輩としてメッセージをお願いします。

みなさんには無茶をして欲しいと思います。社会人になってしまうとなかなか無茶をしづらくなるんですよ。大学生の今は無茶ができるので。

朝から1限の授業があったり、課題のレポートなどやらなければいけなかったりすると思います。

もちろん、それをやることも大切です。けれど、行きたい飲み会に行かないであったり、遊びたい気持ちを抑えたりするのは違うと思うんですね。

もし期限が迫ってるレポートがあったとしても、やりたいことをやってから、そのレポートを済ましたらいいだけじゃないですか。

時間的には遊びも勉強もできると思います。だからこそ限界を決めず、ある程度無茶をして楽しいこともしんどいことも頑張って欲しいですね。

-2回に渡り、色々なお話を有難うございます!自分も少し無茶をしてみようと思います。これからも粂原さんのさらなるご活躍を期待しています!

 

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Writer|木原 弘貴

京都大学経済学部2年生(大阪出身)。鳥類研究者のような写真になっていますが、経済学部の学生です。よろしくお願いします。

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