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vol.009 面接でウケる「成功体験と失敗体験」の話し方

Writer|Taketo.S Writer|Taketo.S
  • 読了目安時間:2分
  • 更新日:2017.02.16

面接においてこの項目を上手に説明出来ると、加点対象になる場合があります。ただ、単純に成功と失敗について述べるだけでは相手の心に訴えかける物にはなりません。では、どういったものがベストなのでしょうか?

質問の意図を理解する

そもそもどうして「成功体験と失敗体験」を採用担当者が質問するのでしょうか?
これは主に、応募者がある事象が発生した場合にどのように行動し、対処したかを知る為と言えます。そこから応募者の仕事に対する取り組み方も見えてきます。

成功体験の話し方

これはPDCAサイクルを用いて説明すると効果的です。PDCAサイクルとは「Plan」「Do」「Check」「Action」という英語の略ですが、簡潔にまとめると、物事を計画し、実行した後、しっかりとチェックして改善する、という流れを意味しています。

企業に属して業務をしている人間は計画する事と実行する事までは抜かりなく行う場合が多いですが、その結果を正確にチェックし改善計画を立てる事を放棄する場合が散見されます。こういった現実は看過されがちですが、PDCAサイクルの様な考え方が広く好まれているという事はそれが有用であり、求められている物である裏付けにもなります。

箇条書きで上記をまとめます。

・成功体験が意図して発生した結果である事を説明する

・PDCAサイクルのチェックと改善からの結果である事を説明する

・改善の為の問題提起力・解決力を示す

失敗体験の話し方

では次に失敗体験についてです。人が生きている上で失敗をしない事が無いように、会社が企業活動を行う上で失敗をしない事はありません。その時、どういった行動を起こし、解決が出来るかという部分を失敗体験から推し量るという事が質問の意図と言えます。

PDCAの「Check」と「Action」について掘り下げる

失敗というのは行動を起こした後にのみ発生する物ではなく、行動しなかった事による失敗(機会損失)という物もあります。しかし、失敗体験についての質問は行動を起こした後の問題提起力・解決力について推し量る事を意図としている為、行動後の失敗について考えるべきでしょう。

例えば、ある商材があり、それを季節要因がプラスに働くと想定して前月の10倍生産させたが、結果として、前月より売上は伸びず、大量の在庫を抱えてしまったという失敗体験があるとします。

ここでチェックと改善を入念にし、想定した通りに売れなかった原因が「価格の高さ」だったと断定したとします。それは以後の生産計画のフィードバックとして利用し、実際の在庫処理については利益が出る価格までディスカウントする事で解決した、といった回答であればより明確に応募者の主体的行動と問題解決へ向けた動きを把握する事が出来ます。

学生であればスポーツや勉強、研究、サークル運営、アルバイトなどにおいて失敗から学び、それをどのように改善したかといったロジックが適用出来ます。

強みと弱みという質問でもそうですが、この項目でも失敗というネガティブな事象についてポジティブに受け入れる事が出来る強みに変えておく事が肝要です。

 

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