人事部のヒトリゴト
vol.012 面接官のタイプ別分析
Writer|Taketo.S |
- 読了目安時間:2分
- 更新日:2017.3.31
前回までは面接の受け答えで必要になるであろう項目についてまとめてきました。今回は、その面接において登場してくる「面接官」をタイプ別に分析していきたいと思います。
筆者は、今までで少なくとも50社程度の面接を受けており、志望していた企業群から複数内定を頂いています。また、各企業で新卒、既卒、中途の採用を複数人のチームで行ってきました。内外から多くの人事担当者、採用担当者(部門長、リーダークラス)、役員、社長との面接を受けていく事で得た経験を基に分析し、まとめていきます。
いつも人事部というわけではない
企業が面接をする際に出てくるのが面接担当者です。これはいつも人事部というわけではなく、社風が新しい、柔軟なイメージのある企業ほど、人事部ではなく現場の担当レベルが一次面接から出てきて、ファーストインプレッションで採用の可否が決まる傾向があります。
「結論から言って下さい」タイプ
これは面接での受け答えにおいて結論から先に回答し、まわりくどい説明を嫌うタイプです。このタイプはせっかちな風に見えたり、言動からもすぐに判別出来ます。例えば、相槌のレスポンスが早い場合や、他人の意見を「要約すると~だね」といった形でまとめたがる人間に見られる傾向です。
事務的なタイプ
面接の開始から終了まで、終始事務的なイメージのあるタイプです。これはどちらかというと若い方で、人事部に近い方に多いタイプかと思います。また、面接担当者といえども緊張をするので、開始直前に事務的になってしまう方もいます。面接の途中で先方からブレイクするような質問があるまでは同じように事務的に回答していき、様子を見るのが良いかと思います。
好意的なタイプ
基本的に候補者の回答を好意的に、肯定的に受け入れるタイプです。教育系企業や対個人への消費財を販売している企業に多くこのタイプの方が居られるかと思います。ただし、肯定的であっても、減点されている場合もありますので、感情が読みづらい相手でもあります。
否定的なタイプ
応募者の回答等に否定的な採用担当者は、少なからず存在しています。これは、概ね2つの理由があると考えられます。1つは、採用ポジションが新規開拓営業や、非常に厳しい環境での業務になる場合です。新規開拓営業は、有形・無形商材関わらず、成約率がとても低くなります。それは、同時に、商談の際に否定的な回答をされるケースが増える事も意味していますので、その際にどういった対応が出来るかを推し量っている可能性があります。
そして、2つ目は単純に否定から物事を考えていく方であるという事です。こういう言い方をすると身も蓋もないですが、確実にそういったタイプの採用担当者は存在しています。また、こういったタイプの方は、同席している他の面接担当者が肯定している意見にも疑問を呈する場合があります。これは、周到に物事を判断をしていきたいという用心深さが要因となっているとも考えられますので、冷静に、矛盾の無いように回答を続けましょう。
vol.015 プレゼンテーションスキルをさらに上げるテクニック
vol.035 面接官は「内容」よりも「論理性」を見ている。
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Follow @bicyear大学卒業後、外資系通信キャリアへ入社。その後、大手広告代理店、財閥系金融機関と業界の異なる企業への転職を成功させ、キャリアを構築。各企業で新卒、既卒、中途の採用業務にも従事しており、採用する側、される側の両方を深く理解。
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