人事部のヒトリゴト
vol.006 TOEICの点数は面接で有効に作用する?
Writer|Taketo.S |
- 読了目安時間:2分
- 更新日:2017.01.19
就職面接をする際、募集要綱にあると望ましいとされる項目に「TOIEC」の点数が記載されている事があります。しかし募集ポジションが国内営業などでもTOEICの点数は採用に影響するのでしょうか? 今回は、果たして「TOEICの点数は面接で有効に作用するのか」という事をまとめていきたいと思います。
英語力を求める企業は増えている
例えば有形商材を取り扱う企業というのは、その販路にアジアを含む海外が含まれています。従って、ビジネス会話でのレベルを今すぐには要求しないが、将来的に英語力を活かしたポジションへ就いてもらう可能性も想定して採用を行っているというのが一般的です。
では無形商材を取り扱う企業は全て国内向けなのかというと答えはNOです。例えば、「モバゲー」という携帯電話向けゲームを展開しているDeNA社は日本でのビジネスモデルが海外で通用すると仮定して、モバゲーウエストという欧米向けサービスの販路を開拓しています。
国内企業の成長戦略の中に海外進出が含まれる限り、就職者にある程度の英語力を求めるのは自然と言えるでしょう。
どの職種にも英語力は有効に作用する?
それでは、海外進出に向けて対応する可能性がある部署である「営業」や「経営戦略」、「マーケティング」等の募集にのみ英語力は有効なのでしょうか。実はエンジニアの採用等でも現在は英語力が問われる、もしくはWANT(あると望ましい)項目として記載される事が増えました。
これはITエンジニアの場合を例にすると、業務に付随して英語力が問われる場面が増えている事が要因だと考えられます。例えば、業務において必要なソフトウェア、アプリケーションが海外製である場合、その説明書が英語で記載されており、日本語に翻訳がされてないケースがあります。
翻訳されていても、明らかに不自然な日本語であったり、肝心な部分が正確に理解出来ない物である場合があります。
すなわち、面接では能力が拮抗した2人がターゲットに挙がった場合、英語力がある、つまりTOIECの点数が高い人材の方が評価されるケースがあるわけです。
英語力はまだ「オマケ」の意味合いが強い
英語力が就職面接では有効に作用する旨を前述したわけですが、実際には英語力は現段階では「オマケ」の意味合いが強いです。募集ポジションの業務遂行に必要な能力があって、尚且つ英語力があると良いという程度の物です。従って、業務遂行に必要な能力は無いが、英語力でカバーするという状況では無いと言えます。
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Follow @bicyear大学卒業後、外資系通信キャリアへ入社。その後、大手広告代理店、財閥系金融機関と業界の異なる企業への転職を成功させ、キャリアを構築。各企業で新卒、既卒、中途の採用業務にも従事しており、採用する側、される側の両方を深く理解。
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